JR東日本・JR東海・JR西日本、鉄道3社「採用大学」ランキング2023最新版!日本の大動脈を支える地域色豊かな“名門校”の顔ぶれ

AI要約

コロナ禍を脱し、経済が変化する中、JR東日本、JR東海、JR西日本の鉄道3社の2023年「採用大学」ランキングを紹介。

地域性が反映されたランキング結果や、採用傾向の変化を解説。

鉄道各社が新たな収益源を求める中、非鉄道事業に注力し、今後の人材ニーズについて考察。

JR東日本・JR東海・JR西日本、鉄道3社「採用大学」ランキング2023最新版!日本の大動脈を支える地域色豊かな“名門校”の顔ぶれ

 コロナ禍を脱し、日経平均株価が過去最高値を記録するなど経済が大きく変わろうとしている。そんな中、主要企業はどの大学から学生を採用したのか。業界別・企業別に2023年「採用大学」ランキングを作成した。今回は、JR東日本、JR東海、JR西日本の鉄道3社のランキングをお届けする。(文/ダイヤモンド・ライフ編集部、データ提供/大学通信)

● 22年のランキングは 各社で地域性が表れた

 新型コロナウイルスの影響で、通勤や通学、観光など外出する機会が減少し、その結果、鉄道業界は苦しい状況に追い込まれた。

 人員削減やホテルの売却などのリストラという厳しい選択を迫られた鉄道会社もあったが、最近では外出の機会が増え、需要がかなり回復しつつある。

 特に、経済活動が正常化し、インバウンド(訪日客)の増加などが鉄道利用の回復を後押ししている。

 2024年3月期の連結決算では、JR東日本、JR東海、JR西日本の3社全てが増収増益となった。

 22年のJR3社の採用大学ランキングを見ると、1位はJR東日本が日本大学、JR東海が名城大学、JR西日本が大阪大学で、それぞれ関東、中部、関西の大学がトップで地域性が表れていた。

 果たして、23年のランキングに変化はあったのだろうか。

● JR西日本で近畿大学が2位 より関西色が強くなった

 JRは、主力事業である鉄道運行の営業エリアが決まっているため、それに応じて採用も地域性が反映されやすい。

 23年のランキングでは、JR東日本では日本大学が1位を維持したが、前回8位だった芝浦工業大学が2位に上昇した。同様に、前回8位だった早稲田大学が3位になった。

 JR東海は1位が名城大学で変わらず、2位が前回4位の芝浦工業大学、3位が前回2位の日本大学だった。

 JR西日本は、1位が京都大学、2位が近畿大学、3位が大阪大学だった。前回ランク外だった神戸大学が4位に、また前回5位だった近畿大学が2位に浮上するなど、より関西色が強くなっている。

 鉄道は将来、人口減少により利用客数が減る見込みだ。そのため、鉄道各社は新たな収益源を見つけるために、鉄道以外の事業に目を向けている。今後は、不動産開発とリテールビジネスを重視した非鉄道事業がますます増える可能性が高いと考えられ、それに関する人材ニーズも高まりそうだ。

 *この記事は、株式会社大学通信の提供データを基に作成しています。

【ランキング表の見方】

医科・歯科の単科大等を除く全国749大学に2023年春の就職状況を調査。567大学から得た回答を基にランキングを作成した。就職者数にグループ企業を含む場合がある。大学により、一部の学部・研究科を含まない場合がある。東京大学は「東京大学新聞」、京都大学は「京都大学新聞」より集計。大阪公立大は統合前の大阪市立大と大阪府立大の実績を掲載した。企業名は大学通信の調査方法にのっとって表記しており、正式名称と異なる場合がある。(調査/大学通信)