多くの米インフレ指標、目標レンジに向け回帰中-アトランタ連銀総裁

AI要約

米アトランタ連銀のボスティック総裁は、新型コロナウイルスのパンデミック期に見られた物価上昇圧力が来年に正常化することを期待している。

彼は物価上昇を抑制するためにまだ取るべき措置があると述べ、インフレが鈍化し、労働市場が安定すると次の利下げの検討が可能と説明した。

多くのインフレ指標が目標レンジに向け回帰しつつあるとの見解を示した。

多くの米インフレ指標、目標レンジに向け回帰中-アトランタ連銀総裁

(ブルームバーグ): 米アトランタ連銀のボスティック総裁は29日、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)期に見られた「爆発的な」物価上昇圧力が来年にかけて正常化することを期待していると述べた。

ボスティック総裁はアトランタでの会議で、過去数年間に目にした大幅な物価上昇を抑制するため、「まだやるべきことがある」と語った。

その上で、インフレには引き続きかなりの幅があるものの、それが縮小すれば利下げに必要な確信を得ることにつながると指摘した。

具体的には、「私の予想通りにインフレが鈍化し、労働市場がゆっくりと秩序だった形で軟化しつつも、安定成長の状態に戻れば、時期的には第4四半期(10-12月)が実際に利下げについて検討し、準備が整う可能性があると想定される」と説明した。

さらに、自分が観察しているさまざまなインフレ指標の多くは「目標レンジに向け回帰しつつある」とも話した。

ボスティック総裁は今年の連邦公開市場委員会(FOMC)で投票権を持つ。次回のFOMC会合は6月11、12両日に開催の予定。

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原題:Fed’s Bostic Says Many Inflation Measures Moving to Target Range(抜粋)

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