川崎市バス、平日1日あたり計95便削減へ…運転手不足で初の減便

AI要約

川崎市の市バス7路線が運行便数を削減することが発表された。時間外労働の規制による運転手不足が原因で、過去5年で初めての減便となる。

減便は北部4区にある鷲ヶ峰営業所管内の7路線18系統に対して行われ、平日95便、土曜25便、休日24便が削減される。

市交通局は運転手不足対策として採用回数の増加や前倒し採用を模索しており、運転手確保に努めている。

 川崎市は28日、北部4区を走る市バス7路線を6月10日から、平日1日あたり計95便を削減すると発表した。4月から始まったバス運転手の長時間労働是正のための時間外労働(残業)規制により、運転手が不足しているため。市によると、運転手不足による減便は、記録の残る過去5年で初めてという。

 減便となるのは、いずれも鷲ヶ峰営業所(宮前区)管内の7路線18系統。聖マリアンナ医科大学前(同区)から溝口駅南口(高津区)、宮前区役所前(宮前区)から生田駅(多摩区)のバスなどを対象に、平日は95便、土曜25便、休日24便を削減する。

 市交通局によると、今年度、同営業所は、市内4営業所の中で運転手の不足数が最も多く、10人が不足している。時間外労働の規制強化で、拘束時間などを見直し、ダイヤの維持が難しくなったという。

 減便となる平日95便の利用者は1日約3300人。対象路線に占める減便の割合は、平日約6%、土曜、休日は約2%だという。

 同局は、運転手の採用回数を増やしたり、採用を前倒ししたりすることも視野に、運転手の確保に努めるとしている。