「飲み会に参加する気はないけど、誘わないのはおかしい!」話題の“モンスター従業員”に会社はどう対峙すべきなのか

AI要約

従業員がパワハラに苦しむ事例がよく報じられる一方、会社側がモンスター従業員に苦しめられるケースもある。モンスター新人が社長と飲み会の誘いをめぐるやり取りで問題を引き起こす事例が紹介された。

若者が社長に飲み会への誘いを求めるが、社長は面倒くさがり、若者の主張を理解できず屁理屈を弄する。飲み会の告知をメールで行っていた社長に対し、若者は直接誘うべきだと主張し、会話が膠着状態に陥る。

モンスター新人の振る舞いによって不毛な論争が引き起こされ、仕事上の評価にも影響を及ぼしかねない状況が生まれる。会社側は、こうした従業員との対峙方法を慎重に検討し、的確な対応を取る必要がある。

「飲み会に参加する気はないけど、誘わないのはおかしい!」話題の“モンスター従業員”に会社はどう対峙すべきなのか

 従業員が上司からのハラスメント(パワハラ)に苦しめられる事例はよく報じられるが、一方で会社側が“モンスター従業員”に苦しめられるケースもあるのではないか。まったく話が通じないモンスター従業員がいた場合、会社側はどう対峙すべきなのか。ネットニュース編集者の中川淳一郎氏が、昨今のネットで話題の事例をもとに考察した。

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 Xユーザー「坊主」氏が、5月11日に〈モンスター新人あるある選手権お願いします。〉と呼びかけたところ、多くの投稿が寄せられ、その中から「金賞」に選ばれたのは、あるTikTok動画に登場する人物でした。その動画は、飲み会の誘いを巡り新人と社長がやり合うという架空の内容なのですが、約1200万回表示されるなど話題となりました。

 その動画を見てみましょう。顔が出てこない若い男性が、社長室と思われる部屋で椅子に座る社長風人物と飲み会をめぐる会話をしています。「飲み会になぜ誘わないの?(前編)」と題された動画の会話は次のように展開します。

若者:社長、昨日飲み会あったらしいじゃないですか。なんで僕を誘わないのですか?

社長:はっ?

若者:誘われてないです。

社長:「残業代出ないなら行かないです」と言ったじゃん。

若者:行かないですけど、誘われてない。知らないのは違うじゃないですか。

社長:面倒くさ。

若者:面倒くさいじゃなくて!

社長:行かないんでしょ?

若者:結果的に行かないですけど。

社長:時間の無駄じゃん。

若者:誘わないのは違いませんか? 僕だけ知らないってヤバいじゃないですか。行くか行かないかの話じゃなくて、飲み会があった事実を知らないことが問題じゃないですか。

 ……その後もメールで飲み会の告知をしたと説明する社長に対し、読んでないから直接誘うべきだと主張し、翌日飲み会のことを喋ることができる同僚と自分との間で仕事上の評価の差がつく可能性があることは問題である……、などと屁理屈を続ける。