中国が侵攻なら半導体製造装置の停止可能-台湾の閣僚認める

AI要約

台湾の科学技術相は、インターネットに接続された半導体製造装置が遠隔操作で停止できる可能性を示唆。

台湾周辺での軍事演習がエスカレートし、台湾の緊張が高まる中、世界経済への影響も懸念されている。

米国を含む主要国は、台湾における半導体生産の重要性に注目している。

(ブルームバーグ): 台湾の国家科学技術委員会主任委員(科学技術相)に就任した呉誠文氏によれば、インターネットに接続された半導体製造装置は、台湾で紛争が発生した場合に遠隔操作で停止させることができる。

ブルームバーグ・ニュースは関係者の話を引用し、オランダの半導体製造装置メーカー、ASMLホールディングと台湾積体電路製造(TSMC)には、中国が台湾に侵攻した場合に世界で最も高度な半導体製造装置を停止させる手段があると先に報道。これについて立法委員(国会議員)から質問を受けた呉氏が明らかにした。

呉氏は、「今日のスマート半導体製造技術に従えば、それは可能だ。どのような産業や機械であれ、オンラインでつながっていれば、このスマート製造技術を使って、機械の停止を含め遠隔操作できる」と語った。

中国は23日、台湾周辺での軍事演習をエスカレートさせた。人口2300万人の台湾では20日に頼清徳氏が総統に就任し、3期連続の民主進歩党(民進党)政権が発足したばかり。台湾海峡の緊張は、世界最先端の半導体を製造しているTSMCに頼る世界経済への影響を巡り、米国など主要国に懸念を抱かせている。

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原題:Taiwan Says Chip Machines Can Be Shut Off If China Invades (抜粋)

--取材協力:Debby Wu.

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