エヌビディアの驚異的な急成長、5つのチャートで読み解く

AI要約

半導体大手エヌビディアは急成長し、人工知能アプリケーション向けの最先端アクセラレーターを提供する最大のプロバイダーに変貌した。

ウォール街が期待を寄せた決算発表では好調な業績や株式分割などが市場を驚かせた。

株価の急騰や利益の増加など、エヌビディアの急成長を示す5つのポイントが挙げられる。

(ブルームバーグ): 半導体大手エヌビディアに減速の兆しは見えない。ビデオゲーム業界向けのニッチな半導体サプライヤーだった同社は今や、人工知能(AI)アプリケーションを強化する最先端のアクセラレーターを提供する最大のプロバイダーへと変貌を遂げた。

ウォール街は22日の同社決算発表に大きな期待を寄せていたが、好調な業績、強気の売上高見通し、四半期配当の150%増額、1対10の株式分割など、またしても市場を驚かせる結果となった。

ウェドブッシュのアナリスト、ダニエル・アイブズ氏は「1995年のインターネットの幕開け以来、ハイテク業界では見られなかったことだ。1995年のデジャビュ(既視感)のようだが、大きな違いはエヌビディアが一部の国よりも多くの現金を生み出していることだ」と述べた。

エヌビディアがいかに急成長したかを示す5つの点を以下のチャートにまとめた。

1000ドルが400万ドルに

1999年1月の上場時に1000ドルを投資していた場合、その価値は今や約400万ドルになっている。時価総額10億ドル超の銘柄ではトップクラスのリターンだ。

売上高260億ドル

2-4月期(第1四半期)の売上高は前年同期比3倍強の260億ドル。これはS&P500種株価指数構成企業のほぼ4分の3が過去1年で積み上げた売上高よりも多い。

時価総額1兆1000億ドル拡大

エヌビディアの株価は今年に入って2倍余りとなり、時価総額は約1兆1000億ドル膨らんだ。米株式市場で史上最も急速に時価総額が増えた銘柄の一つとなる。アルファベット、マイクロソフト、アマゾン・ドット・コムの時価総額拡大分を合わせたよりも多い。

純利益は2000%余り増加

利益を犠牲に成長してきた訳でもない。過去2年間で純利益は2000%余り増加し、2-4月期は約150億ドルとなった。ブルームバーグがまとめたデータによると、同四半期にこれより大きな利益を上げたのはアルファベット、アップル、マイクロソフトだけだ。