ＪＰモルガンが買収先を模索、注目のプライベートクレジット分野で
米銀大手ＪＰモルガン・チェースがプライベートクレジットの分野で買収先を探しており、3兆6000億ドルの資産管理部門を強化する計画を進めている。
ＪＰモルガンはプライベートキャピタル事業を強化するため、プライベートクレジット会社の買収を模索しており、業界全体に関心が高まっている中で積極的な展開を図っている。
この動きはアレス・マネジメントやアポロ・グローバル・マネジメントなどのオルタナティブ資産運用大手との競争を意識したものであり、銀行業界全体に影響を与える可能性がある。
（ブルームバーグ）： 米銀大手ＪＰモルガン・チェースはプライベートクレジットの分野で買収先を探している。ウォール街でも特に話題性のある同分野でプレゼンスを強化したいＪＰモルガンは、３兆6000億ドル（約564億2000億円）規模の資産管理部門を強化する。
複数の関係者によると、ＪＰモルガンの資産管理部門はプライベートキャピタル事業を強化できるようなプライベートクレジット会社を探している。その一環として同社は今年、シカゴのモンロー・キャピタルと買収交渉を行ったが、協議は実らなかった。
ＪＰモルガンおよびモンロー・キャピタルの広報担当者は、いずれもコメントを控えた。
プライベートクレジット業界の規模は１兆7000億ドル。関心は近年に爆発的に高まっている。アレス・マネジメントやアポロ・グローバル・マネジメントといったオルタナティブ資産運用大手は、自社ポートフォリオでこれまでになく大型の案件に資金を投下している。銀行もこの動きに乗ろうと機会を狙っている。
ＪＰモルガンの投資銀行部門はすでにバランスシートから100億ドル余りをダイレクトレンディング用に確保している。同行はまたプライベートクレジット案件で資産運用会社との提携も進めている。
ＪＰモルガンやシティ、戦略模倣でプライベートクレジット業者に対抗
原題：JPMorgan Hunts for Private Credit Firm to Bulk Up in Hot Sector（抜粋）
--取材協力：Michelle F Davis、John Sage.
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