ジープの代名詞「ラングラー」新型発売。予想外のプライスダウンはZ世代へのアピールとシェア拡大が狙い

AI要約

アメリカの自動車ブランドであるジープが、80年以上の歴史を持つ本格オフロードSUV「ラングラー」の新型モデルを日本市場に導入し、2024年5月10日に発売を開始した。

新型ラングラーは、Z世代を意識したデザイン変更や若いユーザー層への訴求を狙っており、フロントグリルやホイールの変更などでスタイリッシュな外観に仕上がっている。

ラングラーはアメリカ陸軍向け車両を元に開発された本格オフロードSUVで、その歴史は1941年のウィリスMBから始まり、現在も進化を続けている。

ジープの代名詞「ラングラー」新型発売。予想外のプライスダウンはZ世代へのアピールとシェア拡大が狙い

 80年以上の歴史を誇るアメリカの自動車ブランドがジープ(JEEP)。そのアイコンともいえる本格オフロードSUV「ラングラー(Wrangler)」に、フェイスデザインなどを刷新した新型モデルが国内導入され、2024年5月10日より発売を開始した。

■Z世代を強く意識した新型ラングラーのアンヴェール

 アウトドア・ブームやSUV人気などの後押しもあり、近年、日本でも徐々に存在感を増している輸入SUVがラングラー。その新型では、独自のフロントグリル「7スロットグリル」のデザインを変更したほか、ホイールやアンテナ位置の変更などで、よりスタイリッシュなフォルムとなっていることが特徴だ。

 また、国内ラインナップにエントリーグレードの「アンリミテッド スポーツ(Unlimited Sport)」を追加。従来の「アンリミテッド サハラ(Unlimited Sahara)」や「アンリミテッド ルビコン(Unlimited Rubicon)」も価格を下げるなど、増加傾向にあるZ世代などの若いユーザー層への訴求も狙うという。

 そんな新型ラングラーを、国内の輸入販売元であるステランティス ジャパンが開催したプレス向け発表会で取材。主な特徴や変更点などを紹介しよう。

【写真】ジープ新型「ラングラー」発売、内外装をチェック。限定10台「アンリミテッド ルビコン ハイ ベロシティ」、限定300台「アンリミテッド サハラ ローンチエディション」の特別限定車も登場(60枚以上)

 ラングラーは、1941年に生まれたアメリカ陸軍向け4輪駆動車「ウィリスMB(Willys MB)」のスタイルを継承する本格オフロードSUVだ。

 初代モデルのYJ型は、1987年に登場。軍用だったウィリスMBを、一般ユーザー向けに改造した「CJ」シリーズの後継車として開発されたモデルだ。角度を付けたグリルや角形ヘッドライトなどの無骨な外観と、上質な室内デザインなどの採用で、当時としては非常にモダンな4輪駆動車として大ヒット。現在も続くシリーズの礎(いしずえ)となった。