F1興行主リバティ・メディア、モナコに支払い増額求める-GP控え

AI要約

米リバティ・メディアは2025年以降のモナコGPの開催権料引き上げ交渉を行っている。

開催権料は2000万ドルで最低額だが、サウジアラビアやバーレーンは5000万ドル以上支払っている可能性がある。

モナコGPは経済効果が大きく、ホテルは満室になるなど地域に貢献しているが、交渉が行われている。

(ブルームバーグ): 世界最高峰の自動車レース、フォーミュラワン(F1)を所有する米リバティ・メディアはモナコ公国に対し、歴史的なカーレースを2025年以降も継続するための新契約交渉の一環として、開催権料の引き上げを求めている。

協議に詳しい関係者によると、モナコが支払う開催権料は年間約2000万ドル(約31億円)と、予定される24レース中では最低額で、リバティ・メディアの代表は増額を求めている。両者は2022年9月に現行の3年契約に合意したが、モナコはレースのテレビ中継を独自制作する権利を放棄していた。今年のモナコ・グランプリ(GP)は5月24日に開幕する。

モナコGPは他の主要な観光アトラクションと同様、地域に大きな経済効果をもたらすイベントで、気前よく金を使う人からそうでない消費者までさまざまな客でホテルは満室となる。ただ、他のGP開催国であるサウジアラビアとバーレーンは年間5000万ドル余りを支払っているという推定もある。この料金はF1が各シーズン終了後に支払う賞金に使われる。

F1の広報担当者は現在の協議についてコメントを避けたが、モナコからの撤退は検討していないと述べた。レースを主催するモナコ自動車クラブはコメントの要請に応じなかった。

原題:Formula 1 Seeks More Money From Monaco on Eve of Grand Prix(抜粋)

--取材協力:Thomas Seal.

(c)2024 Bloomberg L.P.