新車で買える!? 三菱「最新型ランサー」まだあった! ダイナミック顔に顔面刷新されてる「“グランド”ランサー」とは
三菱の代表的な車種であるランサーが1973年に登場し、2010年に生産終了したが、台湾ではグランドランサーとして販売されている。
ランサーはモータースポーツでも活躍し、エボリューションシリーズは特に注目された。
グランドランサーは日本国外でも販売されており、デザインやスペックが刷新され、手頃な価格で提供されている。
三菱を代表する車種のひとつであった「ランサー」は、1973年に初代モデルが登場し、三菱の小型乗用車として2010年に生産を終了するまで、長らく存在感を放ち続けていました。
ランサーはモータースポーツの世界での活躍も知られており、初代モデルからモータースポーツベース車となる「GSR」というグレードを設定。
1991年に登場した4代目モデルの時代では、ランサーのボディに上位車種である「ギャラン」に搭載されていた2リッターターボエンジンと4WDシステムを詰め込んだ「ランサーエボリューション」が1992年に登場。
こちらは2007年登場の「ランサーエボリューションX(テン)」まで続き、ラリーに代表されるモータースポーツで一線級の活躍を見せていたのも記憶に新しいところです。
そんなランサーは前述した通り、通常のセダンモデルは2010年に6代目をもって、ランサーエボリューションはX(テン)が2016年をもって終売。
それ以来、ランサーの名を冠したモデルは日本国内で販売されていません。
しかし、日本国外では未だにランサーの名前を冠したモデルが販売されているのです。それが台湾で生産・販売されている「グランドランサー」というモデルです。
このモデルは、日本では「ギャランフォルティス」(輸出名ランサー)として販売されていたモデルがベースとなっており、台湾では「ランサーフォルティス」とそのスポーティ版となる「ランサーイオ」を統合して2017年に登場したもの。
ベースこそギャランフォルティスと同じであるものの、デザインなどは現地でリデザインされたものとなっており、フロントマスクは三菱が共通して採用している「ダイナミックシールド」を採用。そしてテールランプもコの字型のLEDタイプとするなど、近代化がなされています。
さらにフロントフェンダーにはランサーエボリューションを思わせるダクトが備わり、ドアパネルにもアグレッシブなコの字型のキャラクターラインが追加されるなど、一見するとフルモデルチェンジと思えるようなデザインの変更が施されているのでした。
そんなグランドランサーの心臓部は140PSを発生させる1.8リッター4気筒MIVECエンジンで、組み合わされるトランスミッションは6速スポーツモード付のCVTの組み合わせ。
「旗艦型」と呼ばれる最上級グレードには、パドルシフトや18インチアルミホイール、サイドスカートに専用セッティングのスポーツサスペンションなどが備わり、一層スタイリッシュないで立ちとなっています。
そんなグランドランサーは現地価格で65.2万~81.2万新台湾ドル(日本円で約308万~384万円)となり、価格帯的にはアウトランダー(台湾では旧型が販売中)の下のクラスに位置しているようで、比較的手の届きやすいモデルとして今でも残っているのです。