“世界一”を本気で狙う新ブランド「バウルズ」 異例のスタートダッシュでパリへ

AI要約

アメリカ発ブランド「モンマルトル ニューヨーク(MONTMARTRE NEW YORK)」を手掛ける八木佑樹とヘイリー・シャンポーは、新ブランド「バウルズ(VOWELS)」を展開している。

バウルズは日本で生産され、日本製の生地にこだわっている。

ファーストコレクションや将来の展開について様々な情報が含まれている。

“世界一”を本気で狙う新ブランド「バウルズ」 異例のスタートダッシュでパリへ

アメリカ発ブランド「モンマルトル ニューヨーク(MONTMARTRE NEW YORK)」を手掛ける八木佑樹とヘイリー・シャンポー(Hayley Champoux)は、新ブランド「バウルズ(VOWELS)」を5月に本格始動した。全アイテムを日本で生産し、生地も日本製にこだわる。13日にファーストコレクション9型をアメリカ・ニューヨークに開いたショップ兼ショールームで披露し、17日には東京・南青山で関係者向けのイベントを開催した。さらに、パリ・メンズ・ファッション・ウイーク期間中の6月18日には2025年春夏シーズンのフルコレクションをパリで発表し、年内には日本に直営店をオープン予定というスタートダッシュを切っている。

1着に込めた膨大な情報

同ブランドでは、数々の有名ブランドで経験を積んだ八木がクリエイティブ・ディレクターを、シャンポーがブランド・ディレクターを担い、チャールズ・ボンネル(Charles Bonnel)がCEOを務める。ブランド立ち上げの構想は約2年前から開始し、現在は合計15人のメンバーでブランドを運営する。八木クリエイティブ・ディレクターが拠点のアメリカと日本を行き来しながら、日本のスタッフと連携して素材の調達などを行う。ファーストコレクションは、ワークウエアやストリートウエアのムードを盛り込んだシンプルなデザインだ。日本の“守破離”の精神に沿い、確かな技術と素材選びでクラシックを独自に解釈して、シルエットやディテールでオリジナリティーを探究する。

全アイテムにはNFC技術を用いたタグが付き、スマートフォンで読み取るとECにリンクし、各アイテムの着想源が見られる。例えばチョアジャケットは、ニューヨークの写真家ビル・カニンガム(Bill Cunningham)のポートレートや1990年代の雑誌「i-D」、日本の書籍やムックなどからインスピレーションを得ている。これらの資料は八木クリエイティブ・ディレクターが収集した膨大な印刷物で、ニューヨークの直営店にも約2000冊を展示している。