「ハイブリッド車」アフリカでも大人気! 日産はエジプト市場20%席巻、ファラオも驚く“無双ぶり”か

AI要約

アフリカは自動車メーカーにとって成長が見込める最後のフロンティアである。

人口の伸び率や若年層の多さから、アフリカ市場は将来有望とされている。

日産などの自動車メーカーがアフリカに進出し、ハイブリッド車など環境に配慮した車種を積極的に販売している。

「ハイブリッド車」アフリカでも大人気! 日産はエジプト市場20%席巻、ファラオも驚く“無双ぶり”か

 自動車メーカーが“最後のフロンティア”と呼ぶ地域がある。アフリカ大陸だ。日産によると、世界の平均自動車保有台数が人口1000人当たり182台であるのに対し、アフリカは「平均42台」である。

 中古車マーケットが大きく、新車販売の割合は高くないが、いずれにせよ伸びしろが大きい。

 それに加えて魅力的なのが、

「人口の伸び率」

だ。2050年には世界の4分の1をアフリカ人が占めるといわれている。しかもその25億人の人々の平均年齢は25歳と予測されている。経済成長率の高さもあって、目を付けない理由がない。

 アフリカの主要国でも、脱炭素化に向け取り組んでいるが、電力不足で頻繁に停電が発生するところが少なくないのが他地域との違いである。

 電気自動車(EV)はやはり高価格で、アフリカでの自動車販売全体の

「1%」

に満たない。2024年は世界中で販売される自動車の5台に1台がEVであることと比較するとその差は際立つ。

 これらの状況からガソリン車が主流ではあるが、EVとの中間である、ハイブリッド車(HV)の需要が高まっている。

 主要国のHV事情を自動車メーカーの動きとともに追う。

 アフリカでは日本車のプレゼンスが高く、中古車を中心に日本車があちこちで見かけられるという。

 例えばエジプトでは、日産が人気だ。日産は、60年以上前にアフリカに参入し、エジプトと南アフリカに製造工場を持つのもその理由のひとつだろう。

 各自動車メーカーが完成車を輸入する形で、もしくは国内で組み立てのうえ、販売している。2023年のエジプトでの日産のシェアは前年に続き1位であった。1万3612台、シェア19.7%である(2024年2月13日付、『日本貿易振興機構(ジェトロ)』)。

 日産は、アフリカの地においても人々が「環境に優しい交通手段を採用する傾向にある」と分析。

 2023年にモロッコでクロスオーバー車「キャシュカイ」、2024年2月にスポーツタイプ多目的車(SUV)「X-TRAIL(エクストレイル)」、3月にチュニジアで「キャシュカイ」を日本から輸入し販売すると発表した。

 EV需要を試すのに、電力インフラが不十分であることから、ハイブリッド技術「e-POWER」搭載車を導入するのである。