ラピダスの工場建設地を斎藤健経産相が視察「日本経済を左右するくらい大きな意味」

AI要約

斎藤健経済産業相が北海道で次世代半導体工場を視察し、重要性を強調。

政府が補助するラピダスの工場建設は順調に進行し、斎藤氏は成功を期待。

次世代半導体の需要増加に備え、関連産業集積やインフラ整備も重要視されている。

斎藤健経済産業相は19日、北海道千歳市で次世代半導体の量産化を目指すラピダスの工場建設現場を初めて視察した。来年4月の試作ライン稼働まで1年を切った工場は計画通りに工事が進み、説明を受けた斎藤氏は「今後の日本の経済を左右するくらい大きな意味を持つ。大成功に向けて協力してやっていきたい」と述べた。

次世代半導体は経済安全保障の観点から重要性が増し、政府はラピダスに最大9千億円超を補助する。斎藤氏は視察後の記者会見で、「わが国産業の未来の成長を支える大事なキーテクノロジー」と強調。「ラピダスにとって今年度は設備導入が始まり、民間資金調達などの取り組みを拡大していく非常に重要な1年になる」と述べ、引き続き支援する考えを示した。

斎藤氏は、自動運転や人工知能(AI)技術の普及などで、次世代半導体の需要が世界的に増加するとも指摘。周辺自治体も含めた関連産業集積に向け、道路などのインフラ整備も必要になるとし、「関係省庁や北海道、周辺自治体と連携して対応する」と述べた。