スペーシアは[新型ギア]が主役!! 証拠がボディ左右にあるってマジ!?

AI要約

新型スペーシアのボディデザインには、スペーシアギアに関連した特徴が施されており、将来の展望も含まれている。

ビード処理や面取り処理など工業製品向けの加工技術が取り入れられ、道具感を演出している。

スペーシアギアがスペーシア全体の重要なモデルとして位置付けられ、SUV系スーパーハイトワゴンの人気も考慮されている。

スペーシアは[新型ギア]が主役!! 証拠がボディ左右にあるってマジ!?

 新型スペーシアのボディサイドには、まっすぐ伸びる2本の凹みがある。まるでホンダのN-VANを思わせる処理だが、そこには遅れて登場したスペーシアギアにまつわる深ーい秘密が隠されていたのだ!

 文:ベストカーWeb編集部/写真:森山良雄、ベストカーWeb編集部

 そもそも初代スペーシアギアとは、2代目スペーシアの開発末期に本家スペーシアから分岐した派生モデルだった。

 いっぽう今回登場した新型は、3代目スペーシアのプランニングの段階から登場が織り込まれていたから、もともとの「素のスペーシア」にも、将来のギアを見越した配慮があちこちにあるという。

 一番わかりやすいのが、ボディサイドにあしわれたビード処理だろう。新型スペーシアは素のモデルもカスタムも、ボディ側面に、細い紐(ひも)のような凹みが前から後ろまで2本入っているのだ。

 文字通りビードとは「紐」のことだが、ビード処理は平べったい鋼板などに曲げ強度を持たせたいときに使われる工業製品向けの加工技術。このおかげでスペーシアは、コンテナのような「道具っぽい」イメージがあるのだが、これこそ、スペーシアギアを想定してデザインされた部分なのだ。

 この他にもスペーシアは、ボディ全体をスクエア(箱状)っぽく仕上げつつも、縁をとがらせずに面取り処理をしたような味わいがある。これまたコンテナや工具箱のような道具感をうまく演出しているといえる。

 こうしたスペーシアギアを重視するデザイン的配慮は、つまりスペーシアギアがスペーシアというモデル全体をひっぱる重要なモデルになってきたことを意味する。SUV系スーパーハイトワゴンの人気は当分続きそうだ。