行動経済学「ナッジ理論」を使ってよい習慣を身につける5つのTips

AI要約

行動経済学のアプローチ「ナッジ理論」を活用して、習慣を継続させる方法を紹介しました。

選択肢をシンプルにする、環境をデザインする、デフォルトの設定を活用する、タイムリーなリマインダーや通知、小さな成功体験を強調するというポイントを紹介しました。

これらの方法を試してストレスなく習慣を続けられるよう工夫してみてください。

行動経済学「ナッジ理論」を使ってよい習慣を身につける5つのTips

続けたいのに、続かない。

よい習慣を定着させたいとき、行動経済学に基づくアプローチ「ナッジ理論」が役に立ちます。

ナッジ(nudge)とは、「そっと後押しする」という意味で、強制せずに人々の行動を自然に誘導するための手法です。

環境やデフォルト設定などで意思決定をデザインし「人がつい選んでしまう方向づけをする」ことで、選択の自由を残しつつ、行動変容につなげられるというもの。

たとえば、

スーパーのカゴを大きさを変えて、お客さんの「カゴいっぱいに買いものしたい」欲を満たし、売り上げアップに繋げる。

公共施設の階段に消費カロリーを掲示して、自然と健康的な行動を選ぶようにする など。

公共のサービスや企業のマーケティングの手法として活用されているナッジを応用して、個人の習慣化にも役立ててみましょう。

1. 選択肢をシンプルにする

決断をするときの負荷や難しさを減らすことで、良い習慣に繋がる選択をしやすくします。たとえば、健康的な食事を続けたいなら、健康的な食材をつねに目に見える場所に置いておいて、無意識に選びやすくするのはどうでしょうか。

2. 環境をデザインする

なかなか行動に移せないなら、無理なく行動できるような環境に整っていないのかもしれません。

たとえば、ランニングを習慣にしたいなら、お気に入りのランニングシューズを見つけて玄関に並べておく、着心地のよいウェアを目につくところにかけておくことなどでハードルを下げることができます。

3. デフォルトの設定を活用する

人はデフォルトの選択肢に従う傾向があります。

たとえば、スマホの初期設定を変えずに使っている人も多いはず。そこで、スマホやタブレットなどの使用時間を制限する習慣をつけたいなら、デフォルトでスクリーンタイムを制限する設定を有効にしておくと解除する手間もあって、手を取る頻度・時間を減らせるようになるはずです。

4. タイムリーなリマインダーや通知

忘れがちな行動や習慣をサポートするために、リマインダーや通知を活用できます。定期的にポジティブな行動をリマインドすることが行動の継続に繋がります。

5. 小さな成功体験を強調する

ナッジを使って、行動の達成感を感じやすくすることも効果的。やらないといけないことに手がつけられないなら、日々のタスクをより具体的な小さなステップにわけてみます。それをひとつずつ達成することで、習慣化のモチベーションを保ちやすくなります。

まずは、この5つを実践してみて、どう工夫したらストレスなく動けるようになるか、自然と続くようになるか、自分がやりやすい方法を試してみてください。