湾岸諸国の中銀も政策金利引き下げ、FRBに追随

AI要約

湾岸諸国の中央銀行がFRBの利下げに追随し、政策金利を引き下げた。

借り入れコストの低下により、非石油部門への投資が魅力的になり、湾岸諸国の経済多様化が進む見通し。

サウジアラビア、アラブ首長国連邦、カタール、バーレーン、クウェート中銀がそれぞれ政策金利を引き下げた。

Yomna Ehab Jaidaa Taha

[ドバイ/カイロ 18日 ロイター] - 湾岸諸国の大半の中央銀行は18日、米連邦準備理事会(FRB)の利下げに追随し、政策金利を引き下げた。

FRBは18日まで開催した連邦公開市場委員会(FOMC)で50ベーシスポイント(bp)の利下げを決定。年内にさらに50bpの追加利下げを実施する見通しも示した。

湾岸諸国のほとんどは通貨のドルペッグ制を採用しており、金融政策を米国と連動させている。

サウジアラビア中銀はレポ金利とリバースレポ金利を50bp引き下げて、それぞれ5.5%と5.0%とした。

アラブ首長国連邦(UAE)の中銀も政策金利を同幅引き下げ、4.90%とした。

サクソバンクの中東・北アフリカ担当最高経営責任者(CEO)、ダミアン・ヒッチェン氏は「FRBの利下げは湾岸諸国の長期的な投資と経済多様化の目標にとって好ましい環境を示唆するものだ」と指摘。

借り入れコスト低下により、観光、再生可能エネルギー、テクノロジーといった非石油部門への投資がより魅力的になり、石油への依存度を下げる湾岸諸国の戦略的目標に合致すると述べた。

カタール中銀は3つの主要金利をそれぞれ55bp引き下げた。バーレーン中銀は50bpの利下げを実施。クウェート中銀は政策金利を25bp引き下げて4%とした。