アクセンチュア流「Copilot×Teams」活用術、会議の最中と後工程が激変するワケ

AI要約

Microsoft Copilot for Microsoft 365をTeamsで活用するテクニックを紹介。

会議中にCopilotを利用してアイデア出しをする手順を解説。

効果的なCopilot活用で会議の質が向上する。

アクセンチュア流「Copilot×Teams」活用術、会議の最中と後工程が激変するワケ

 前回は、Microsoft Copilot for Microsoft 365活用にあたってのベーステクニックとして自分が意図するアウトプットを出してもらうためのプロンプトテクニックや心得を解説した。今回は、TeamsでCopilotを活用するテクニックを、特に会議シーンにフォーカスして紹介していく。アクセンチュア流「Copilot×Teams」の活用術で会議が激変する理由とは何か。

 Teamsは会議やチャット、Copilot for Microsoft 365、通話などの機能を活用できる。

 アクセンチュア データ&AIグループの知見の中から2024年2月以降に更新されたTeamsのCopilotに関する情報をいくつか紹介しよう。

・通話(Teams Phone)でCopilot利用が可能に

・Teamsチャットやチャネルでメッセージを作成するときCopilotによって長さやトーンなどを考慮したメッセージの書き換えが可能に

・会議でCopilot Pluginの追加が可能に

 他にも既存機能の改善が随時行われており、あなたの業務をサポートする力強いバディに日々進化していっている。

 誰しもが、会議があまり盛り上がらなかったり、良いアイデアが出なかったりするシーンを経験したことがあるだろう。そんなときはCopilotにアイデア出しを手伝ってもらうことができる。

 ここでは、Copilotの有効化から会議中のアイデア出しをCopilotに指示するまでの手順を説明していく。

(1)Teams 会議Copilotの有効化

 会議でCopilotを利用する方法は「(会議の開催者が)文字起こしなしでCopilotを有効にする」「会議が開始されたら、文字起こしを有効化する」という2つがある。いずれかの手順で忘れずに会議でCopilotを有効化しよう。

 文字起こしなしでCopilotを有効にするには会議のオプションから「レコーディングとトランスクリプト」の「Copilotの許可」で設定できる。

 会議が開始されたら、文字起こしを有効化する方法は以下。

 「文字起こしの開始」を行うことでトランスクリプトが生成され、Copilotを利用する準備が整う。

(2)Teams 会議Copilotの開始

 会議が開始されたら、Teams会議画面上部にあるCopilotボタンを押下することで、Copilotが利用できるようになる。

 このとき、会議で用いられる音声言語を選択できるため、会議参加者が最も用いる言語を選択しよう。

 日本語で話される会議で音声言語を「英語」としてしまうなど間違った言語が選択されていると、その言語として無理に文字起こしされた理解不能な文章を基にCopilotを利用することになり、まったく役に立たなくなってしまうため注意が必要だ。

 また日本語と英語を交えた会議など多言語が利用される場合は、話者の言語に応じた文字起こしができないため(2024年9月時点)、より多く用いられる言語を選択するか、Copilotの利用をあきらめることになる。

(3)会議内容に関連するアイデアを出してもらおう

 ここまででCopilotを利用するための準備が整った。それでは、会議中にCopilotにアイデア出しを指示する方法を確認していこう。

 一定の会話が進んだあとに、Copilotのチャットウィンドウで次のように入力すれば良い。

 次の例ではオフィス新設に関するディスカッションの会議の場面で、Copilotにアイデア出しを指示している。

 単に「〇〇のアイデアを出してください」と指示しても良いが、前回紹介した背景と詳細を与えるプロンプトテクニックを生かし、コンテキストや目標、期待をプロンプトに含めることによって求めているシーンに則したアイデアを生成してくれるだろう。