日鉄、米大統領に書簡 USスチール買収巡り
日本製鉄は米鉄鋼大手USスチールの買収計画に関し、バイデン米大統領に書簡を送ったことが明らかになった。
書簡はUSスチールとの共同で作成され、買収に理解を求めたものとして内容が伝えられている。
買収に関しては全米鉄鋼労働組合(USW)の反対もあり、バイデン氏の決定が注目されている。
日本製鉄は13日、米鉄鋼大手USスチールの買収計画を巡り、バイデン米大統領に書簡を送ったと明らかにした。内容は明らかにしていないが、バイデン氏が安全保障上の懸念を理由に買収阻止の行政命令に向けて最終調整しているとされる中、買収に理解を求めたとみられる。
書簡はUSスチールと共同で作成し、現地時間8日に送付した。日鉄の橋本英二会長とUSスチールのデビッド・ブリット最高経営責任者(CEO)らが署名した。
買収には全米鉄鋼労働組合(USW)が反対しており、バイデン氏には11月の大統領選に向け民主党候補のハリス副大統領への支持を固める狙いがあるとみられている。