【限定15台】フェラーリ「296GTB」をノビテックが大胆カスタマイズ! 868馬力にアップしたワイドかつロースタイルの最強兵器を紹介します

AI要約

ノビテックが限定生産するNラルゴ・ブランドからフェラーリ296GTBのワイド・バージョンが登場。ビットリオ・シュトロゼックによるデザイン変更により、より魅力的で空力性能の高いボディとなっている。

ホイールはヴォッセン社製のNOVITEC NF11NLを採用し、サイズが拡大されたことでウェッジシェイプ・デザインがさらに際立つ。最先端の技術を駆使した鍛造技術で製造されるホイールは、デザイン性にも優れている。

エンジン出力は868psにまで引き上げられ、外観からも識別できる専用エキゾーストシステムを搭載。生産台数は15台に限られ、カスタマイズも可能。

【限定15台】フェラーリ「296GTB」をノビテックが大胆カスタマイズ! 868馬力にアップしたワイドかつロースタイルの最強兵器を紹介します

ドイツのスーパースポーツ・チューナーとしてその名前を知られるノビテック。その中でも「Nラルゴ」と呼ばれる一連のシリーズは、フェラーリのワイド・バージョンを生み出す特別なブランドです。今回このNラルゴから発表されたのは、限定で15台のみが生産される計画の、フェラーリ「296GTB」をベースとしたワイド・バージョン。さっそくその詳細をレポートしていきます。

まず紹介しなければならないのは、やはりそのエクステリア・デザインの変化だろう。そもそもスパルタンでかつ流麗なボディを持つフェラーリ「296GTB」だが、今回ノビテックはそれをさらに魅力的な、そして空力的に高性能なボディとするために、かのビットリオ・シュトロゼックにボディワークのアップデートを依頼。じっさいに完成されたそのデザインは、フロント幅で6cm、リア幅で12cmもフェンダーが拡大されたもので、それによってボディ全体から放たれるオーラは、より戦闘的な雰囲気を強めている。

そのボディにマッチングされるホイールは、アメリカのホイール・スペシャリスト、ヴォッセン社にオーダーメイドされた「NOVITEC NF11NL」。フロントに21インチ径、リアに22インチ径というサイズ設定は、オリジナルの296GTBと比較してフロントでは1インチ、リアでは2インチ拡大されたもの。296GTBのウェッジシェイプ・デザインは、このホイールサイズの見直しによってさらに強調されることになった。

ちなみにこのホイールは最先端の鍛造技術とCNCマシニング・プロセスを駆使して製造されるもの。5本の複雑なツインスポークがアウターリムまで伸びるデザインは、それだけでもノビテックというチューナーの持つ芸術性の高さを感じさせてくれる。それに組み合わされるタイヤのサイズは、フロントが255/30ZR21、リアが335/25ZR22という設定だ。

フロントとリアのフェンダー上に備わる新しいフレアや、これも斬新で美しい造形のフロントリップスポイラー。さらにはやはりCFRP製のサイドミラー、リアウイング、そしてエンジンルーム内のパネルなども、見逃してはならないノビテックとシュトロゼックならではの仕事といえる。車高は専用のスポーツ・スプリングの採用によって、オリジナルの296GTB比で35mmのローダウン。ちなみにオプションのフロント・リフト・システムを使用すれば、油圧式の車高調整スイッチをプッシュするだけで、フロントアクスルは約40mm上昇させることができるという。このリフト・システムによる車高の上昇は、もう一度ボタンをプッシュするか、車速が80km/hに達するとキャンセルされる仕組み。その使い勝手も相当に期待できそうだ。

296GTBのパワーユニットは、周知のとおり2992ccの120度V型6気筒エンジンに、エレクトリックモーターを組み合わせたハイブリッド。システム全体の最高出力はフェラーリからは830psと発表されているが、ノビテックは高流量のターボ・インレット、100セルのメタル触媒、そして高性能なエキゾーストシステムの組み合わせによって、最高出力を38psアップの868psに設定。専用のエキゾーストシステムの存在は、外観からも102mm径の2本のテールパイプで識別することができる。またその素材はステンレス、もしくはインコネルからの選択が可能となっている。

最初に触れたとおり、このNラルゴ・ブランドのフェラーリ 296GTBの生産台数はわずかに15台。すでにそのオーダーリストに多くの名前が連ねられていることは間違いのないところだろう。もちろんカスタマーは、ボディカラーやインテリアの仕様など、そのすべてを自由にアレンジすることができる。はたしてこの特別な中にも特別な296GTBが、日本に上陸することはあるだろうか。