ダイヤルの特徴的な“亀甲文”がキングセイコー・生誕の地を表現! 新作3モデルのカラーに込められた意味とは

AI要約

セイコーの長い歴史とキングセイコーの復活について

キングセイコーKSK キャリバー6L35モデルの特徴とデザインについて

製品仕様と価格について

ダイヤルの特徴的な“亀甲文”がキングセイコー・生誕の地を表現! 新作3モデルのカラーに込められた意味とは

 セイコーの生みの親である創業者の服部金太郎が1881年に「服部時計店」を創業し、その翌年となる1882年に「精工舎」を設立。1924年に初めて「SEIKO」ブランドが使用されるなど、長い歴史の中で日本の時計発展に大きく貢献したセイコー。

 今回紹介する「キングセイコー」は1960年に「グランドセイコー」が誕生した翌年、東京・亀戸に存在したセイコーの時計工場「第二精工舎」で1961年に誕生し、1960年代後半から1970年代にかけて、国産機械式腕時計の発展を牽引したブランドです。高級腕時計としての性能を備え、先進的なデザインにも挑戦し続けてきました。

 その後「キングセイコー」ブランドは、1975年頃にその姿を消すことになりますが、約50年余りの眠りから目覚め2022年に復活。再び、新しい時を刻み始めています。

 今回、新たに登場する「キングセイコーKSK キャリバー6L35モデル」は、有機的な型打模様と美しいグラデーションダイヤルを組み合わせ、江戸時代の浮世絵にも度々描かれるほど魅力的な、東京・亀戸近辺の美を表現。特徴にあふれる3種類のモデルが登場しています。

「SDKA01」は浮世絵にも描かれるほど有名であった、亀戸の一本の梅に着想を得て、梅が美しく咲くさまを新しい型打模様で表現。

 細やかな梅の模様を表した型打パターンに、奥行きのある赤色をグラデーションで塗装することで、春をいち早く告げる梅の花をより立体的に表現。さらに光の加減によって、様々な表情の変化を楽しむことができます。

 隅田川から着想を得た「SDKA013」は縁起の良い柄として継承されてきた、「キングセイコー」ブランド生誕の地「亀戸」を象徴する、亀甲文がモチーフ。

「亀戸」の「亀」は長寿を象徴する吉祥の動物として古くから親しまれ、甲羅の形が由来の「亀甲文(きっこうもん)」は日本の伝統的な吉祥文様のひとつ。キングセイコーならではの型打模様と、亀戸のすぐそばを流れる隅田川の深い青色が調和するモデルに仕上がっています。

 ブランドがスタートした場所のほど近くにある、1662年創建の亀戸天神社。この神社には見応えのある藤棚があり、春になるとたくさんの藤の花が咲き誇り、多くの人々が見学に訪れます。

「SDKA015」はその藤棚に咲く無数の花々が、風が吹くと波のように動くさま(藤波)を、立体的な新しい型打模様に柔らかな薄紫色のグラデーションを重ねることで表現。咲き誇る藤の花の情景が目に浮かぶような美しさです。

 ムーブメントにはセイコーの現行機種で最も薄い、自動巻ムーブメント「キャリバー6L35」を搭載。ケース構造と風防の形状を改良することにより、1965年に誕生した二代目キングセイコー“KSK”のオリジナルモデルよりも、さらに0.2mmの薄型化を実現。

 ガラスやケースの稜線を丹念に仕上げて際立たせることで、“KSK”の特徴である直線的でエッジの際立つケースデザインをさらに引き立て、ダイヤルには堂々とした太く長い、三面カットの時分針を採用。

 12時位置のインデックスは”KSK”から受け継いだユニークな形状で、天面に施されたライターカットの煌きが “KSK”特有の個性を際立たせています。

“The Newest Classic”をテーマに掲げ、ゆかりある地「亀戸」モチーフにした最新モデル3種。キングセイコーが誕生した頃の亀戸周辺を散歩している気分になる、美しいダイヤルが魅力的な1本です。

●製品仕様

「キングセイコー KSK キャリバー6L35モデル」

・価格:41万8000円(税込)

・ケース材質:ステンレス

・ケースサイズ:厚さ10.7mm、横38.6mm、縦45.8mm

・ガラス材質:ボックス型サファイア

・ガラスコーティング:内面無反射コーティング

・中留:ワンプッシュ両開き方式

・腕周り長さ(最長):200.0mm

・防水性能:日常生活用強化防水(5気圧)

・重さ:130.0g

・ムーブメント:メカニカル 自動巻(手巻つき)