キリン、ファンケルTOB成立 完全子会社化へ

AI要約

キリンホールディングスがファンケルへのTOBを完了し、既存保有比率を合わせて約75%の株式を取得。ファンケルを完全子会社化し上場廃止へ

キリンは健康関連事業を強化するため、ファンケルの子会社化を推進。国内の酒類市場が縮小する中での戦略

TOB期間中に投資ファンドの動向により3度の延長と価格引き上げが行われた。議決権ベースでの応募率は約43%

 キリンホールディングスは12日、健康食品大手ファンケルに対する株式公開買い付け(TOB)が成立したと発表した。保有比率は、既に保有していた分と合わせ約75%に高まる。ファンケルの臨時株主総会で残りの株式を買い取ることを決め、年内にも完全子会社にする。ファンケルは上場廃止となる見込み。

 国内の酒類市場が縮小する中、キリンはファンケルの子会社化で健康関連事業を強化する。

 TOBは6月17日から始まり、議決権ベースで約43%の応募があった。期間中に香港の投資ファンドがファンケル株を買い増したため、キリンはTOB期間を3度延長。価格も当初の1株2690円から2800円に引き上げた。