AKB48の黄金期を作り上げた「稀代のヒットメーカー」が「トップアーティストたち」から得た「気づき」

AI要約

井上ヨシマサが作家デビュー40周年を記念したアルバム『再会 ~Hello Again~』をリリースし、過去に提供した楽曲をデュエット形式で再演した話題の作品となっている。

田村充義さんとの共同プロデュースで1年がかりで制作されたこのアルバムでは、豪華なアーティストが参加し、井上のボーカリストとしての側面が存分に堪能できる。アーティストたちの意欲も高く、作品への真摯な姿勢が伝わってくる。

アイドルからシンガーソングライターまで、10名のデュエット相手に対して井上ヨシマサは感謝の意を表し、久しぶりの再会や変化について興味を示している。

AKB48の黄金期を作り上げた「稀代のヒットメーカー」が「トップアーティストたち」から得た「気づき」

昭和、平成、令和と第一線でヒットを連発し、シンガーソングライターとしても活躍する井上ヨシマサが作家デビュー40周年を記念したアルバム『再会 ~Hello Again~』を7月17日にリリースした。同アルバムは井上が今まで楽曲を提供してきたアーティストとデュエットした全10曲を収録。

小泉今日子・植草克秀・中山美穂・松山優太・森川美穂・広瀬香美・高橋みなみ・矢作萌夏・野村義男・郷ひろみが参加する豪華ラインナップが注目されている。リリース翌日に58歳の誕生日を迎えた稀代のヒットメーカーへのロングインタビュー。前編はニューアルバムの収録曲や参加アーティストとのエピソードを訊いた。

※この記事は2024年8月2日にキングレコード発の音楽メディア「SOUND FUJI」に掲載された記事を再編集したものです。

――40周年おめでとうございます! まずはアニバーサリーアルバム『再会 ~Hello Again~』の企画の経緯からお聞かせください。

井上僕がミュージシャンとしてデビューした頃からお世話になっている田村充義さん(音楽プロデューサー/小泉今日子、とんねるず、広瀬香美、ポルノグラフィティなどを担当)との共同プロデュースで、1年がかりで制作しました。田村さんにはかねてから「ボーカリストとしてのヨシマサを知らしめたい」という親心があって、それが周年企画のデュエットアルバムに繋がったわけです。

――井上さんがかつて作品を提供されたアーティストとの豪華共演が話題を呼んでいます。

井上最初は「作家の周年ですか……」と言われて断られたらどうしようと思っていたのですが、ありがたいことに次々とOKをいただけて。井上ヨシマサを祝おうという気持ちのある方が10人も参加してくださったことが嬉しいです。

――選曲はどうやって進められたのでしょう。

井上まずこちらで候補となる曲をセレクトして、イメージが伝わるようにデモも作りました。もちろんデュエットアーティスト側の意向もありますから、場合によっては複数のデモを作って絞り込んでいったんです。皆さん、「ちょっとお祝いに駆け付ける」というより「参加する以上はきちんとしたものを作りたい」というスタンスだったのも嬉しい驚きで、作品を大事にしてくださっていることが伝わってきました。

――それは作家冥利に尽きますね! 特にアイドルの場合、多忙で作家と顔を合わせないケースもあると聞きますが、今回コラボした10名の方とはもともと面識があったのでしょうか。

井上はい。かなり久しぶりに“再会”した方もいたので、自分の変化がどう見えているのだろうと気になったりして(笑)。