豪ウエストパック銀、新CEOにミラー氏 富裕層部門出身

AI要約

ウエストパック銀行は新しいCEOとしてアンソニー・ミラー氏を指名し、ミラー氏は12月に就任する予定である。現在のCEOであるピーター・キング氏は、30年間の勤務の後に退任することが発表された。

ミラー氏は2020年にウエストパック銀行に移籍し、それ以前はドイツ銀行やゴールドマン・サックスで経歴を積んでいた。ミラー氏の課題は現在進行中のテクノロジー分野の簡素化を成功させることである。

モーニングスターのアナリストは、新体制が同行の方向性に変化をもたらさないと指摘し、キング氏の在任中に解決された多くの問題について賞賛している。

豪ウエストパック銀、新CEOにミラー氏 富裕層部門出身

Adwitiya Srivastava

[9日 ロイター] - オーストラリア3位の銀行であるウエストパック銀行は9日、新たな最高経営責任者(CEO)兼マネジングディレクターに法人・富裕層部門責任者のアンソニー・ミラー氏を指名したと発表した。

12月16日に就任する。

現CEOのピーター・キング氏は12月15日に退任する。キング氏は同行に30年勤務。約5年前にCEOに就任した。

ミラー氏は2020年にウエストパック銀行に移籍。移籍前はドイツ銀行のオーストラリア・ニュージーランド担当CEOや投資銀行事業(アジア太平洋)担当の共同責任者を務めていた。ゴールドマン・サックスにも16年間勤務した。

モーニングスターのシニア株式アナリスト、ネイサン・ザイア氏は「新体制に移行しても同行の方向性は変わらないだろう。キング氏は困難な時期にトップを務めたが、融資と利益の伸びを取り戻し、リスクを巡る多くの問題を解決した。かなり良い状態で同行を去ることになる」と指摘。

「ミラー氏の大きな課題は、現在進めているテクノロジー分野の簡素化を成功させることだろう」と述べた。

ウエストパック銀行の株価は、市場全体が値下がりする中、一時2.2%下落した。