「ネスカフェ」ボトルコーヒー拡大 1-6月成長率は市場を上回る6%以上を記録

AI要約

大容量ボトルコーヒー市場において、ネスレ日本の「ネスカフェ」ボトルコーヒーが市場を上回る成長を遂げている。

気温上昇による需要の後押しやリニューアル施策、夏に向けたコミュニケーション戦略が奏功した。

9月には内容量を増やし価格を改定し、消費者の要望に応える方針を示した。

「ネスカフェ」ボトルコーヒー拡大 1-6月成長率は市場を上回る6%以上を記録

 気温上昇が需要を後押しして拡大する大容量ボトルコーヒー市場で、ネスレ日本の「ネスカフェ」ボトルコーヒーは市場を上回る成長を遂げている。

 同社によると、501ml以上の大容量ボトルコーヒー市場の2024年1-6月成長率は金額ベースで前年同期比6%増と拡大。

 この中で、「ネスカフェ」ボトルコーヒーは「市場を上回った」(ネスレ日本)。

 拡大要因については「本格的な夏に入る前の5月頃より気温が上昇したこともあり、いつでも手軽においしいアイスコーヒーが楽しめる大容量ボトルコーヒー全体が好調に推移したと推察する」とコメントする。

 施策としては、今春実施したリニューアルと夏の暑い日に楽しむアイスコーヒーの魅力を伝えるコミュニケーションが奏功したとみられる。

 リニューアルでは、「ネスカフェ エクセラ ボトルコーヒー」は、中味はそのままに、より現代的で親しみやすいパッケージデザインに磨きをかけた。

 「ネスカフェ エクセラ ボトルコーヒー 超甘さひかえめ」は、カロリーゼロという特長をよりわかりやすくすべく、「ネスカフェ エクセラ ボトルコーヒー ゼロ」に名称を変更した。

 「ネスカフェ ゴールドブレンドボトルコーヒー」は、中味をブラッシュアップするとともに、「ネスカフェ ゴールドブレンド 上質なひととき ボトルコーヒー」に名称を変更。パッケージデザインもリニューアルした。

 5月からは、「ネスカフェ エクセラ ボトルコーヒー」の新コミュニケーションを開始。暑い日に冷たいアイスコーヒーを楽しむシーンを訴求した。

 「シンプルにおいしさや利便性を伝えること、テレビCMだけでなくデジタル広告を積極展開したことも、需要喚起につながった」と振り返る。

 9月1日発売分からは、「ネスカフェ ゴールドブレンド 上質なひととき ボトルコーヒー」の内容量を増やし価格を改定した。内容量は720mlから900mlに変更した。

 同社は「1杯あたり120ml程度でゆっくりと少しずつ味わってほしいと考え、22年3月に900mlから720mlに変更した。しかし、実際の消費者の方の飲用量を見てみると、1杯あたりの量がもう少し多いという方が大半だったため、サイズを見直し900mlに戻した」と説明する。