米証券決済期間の短縮、欧州中心に予想以上の影響=シティ調査

AI要約

米国で証券取引の決済期間が短縮化され、市場参加者全体に予想以上の影響があったことが判明。

欧州が最も大きな影響を受け、資金調達から従業員数、証券貸付、失敗率まで様々な分野に影響を及ぼしている。

セキュリティーズ・サービス・エボリューションの調査によると、バイサイド企業とセルサイド企業の44%が予想以上の影響を受けたと報告。

米証券決済期間の短縮、欧州中心に予想以上の影響=シティ調査

Laura Matthews

[ニューヨーク 4日 ロイター] - 米国で証券取引の決済期間が今年に入り短縮化したことは、市場参加者全体に予想以上の影響を与えており、欧州が最も大きな打撃を受けたことがシティグループの調査で明らかになった。

米国証券(株式・社債)の決済期間は5月に「取引日後2営業日以内(T+2)」から「取引日後1営業日以内(T+1)」に短縮された。米証券取引委員会(SEC)が実施した法改正によるもので、カウンターパーティーリスクの軽減と市場の流動性改善が狙い。

セキュリティーズ・サービス・エボリューションの調査では、この移行はバイサイド企業とセルサイド企業の44%にとって「予想以上の影響があった」ことが明らかになった。

深夜の決済や資金調達の問題に対処することが困難だったため、欧州が最も大きな影響を受けた。

調査は「資金調達から従業員数、証券貸付、失敗率まで、あらゆる分野が当初の予想よりも大きな影響を受けたようだ」としている。