「1泊2日の予定が5泊6日に」 遅れなどが相次いだ交通の大動脈 旅行客に影響

AI要約

台風10号による東海道新幹線の影響で計画運休や遅れが相次ぎ、新幹線の運転が4日ぶりに通常に戻った。

台風の影響で名古屋駅周辺のホテルは予約が殺到し、宿泊予約は通常の3倍以上になった。

周囲の影響で親子旅行客は予定が大幅に変更され、週末には新幹線の運転が再び乱れた。

「1泊2日の予定が5泊6日に」 遅れなどが相次いだ交通の大動脈 旅行客に影響

速度が遅く、進路が読めない台風10号に翻弄され続けた、この1週間。交通の大動脈にも、長期間影響を与えました。

 台風10号の接近に伴い、計画運休や遅れなどが相次いだ東海道新幹線。

 

 始発から通常運転となったのは、実に4日ぶりのことです。

 29日木曜日の午後7時前。

 静岡で激しい雨が続いたため、新幹線は東京と新大阪の間で、この日の運転を見合わせることになり、名古屋駅のコンコースは、足止めされた人たちで混雑しました。

 

 「台風が来るのは分かっていたけど、まさか静岡県でこんなに雨がいっぱい降るとは思っていなくて」(名古屋から東京へ)

 駅周辺のホテルには、予約が殺到。 当日の宿泊予約が普段の3倍近い、80件以上にのぼったホテルも。

 「スタッフも目の前のお客さんと電話のお客さんとてんやわんやに。台風でキャンセルする方が非常に多く、部屋の稼働も半分まで下がったのが、逆に一気にふくれてしまった」(ホテルウィングインターナショナル名古屋 松田直輝 支配人)

 迷走を続け、停滞するような動きも見せた台風10号。

 週末は断続的に雨が降ったため、新幹線は運転の休止などダイヤが大きく乱れました。

 そして、2日――

 千葉県から名古屋に来ていた親子は当初、1泊の予定でしたが――

 「8月28日と29日の1泊2日で帰る予定でしたが、5泊6日に。コインランドリー使って、スキンケアは現地調達した。いっそのこと楽しもうと思った」(千葉からの旅行客)

 JR東海は1日夜、「のぞみ」と「こだま」をそれぞれ1時間に2本程度、運転しましたが、夜間の移動は、あきらめたという親子連れも。

 「『こだま』だと子どもたちがしんどいと思って諦めた」(山口からの旅行客)

 「始業式に行けなくなって、ちょっと残念だった」(山口へ帰る親子)