米アマゾンの改良版アレクサ、他社製AI「クロード」で動作へ=関係筋

AI要約

アマゾンが音声認識サービス「アレクサ」の改良版を発表予定で、アンソロピックの生成AIモデル「クロード」を導入する見通し。

アマゾンはアレクサの性能向上を図り、初期バージョンでは自前のソフトウェアによる改良が詰まることがあり、回答に時間がかかる場合もあったため、アンソロピックのクロードを使うことに決定。

アマゾンはアレクサを通じての商品やサービスの販売増加を目指しており、経営幹部はアレクサの今後の展開に期待している。

米アマゾンの改良版アレクサ、他社製AI「クロード」で動作へ=関係筋

Greg Bensinger

[サンフランシスコ 30日 ロイター] - 米アマゾン・ドット・コムが10月に公表する予定の音声認識サービス「アレクサ」の改良版は、自前の人工知能(AI)モデルではなく、主に米AI企業アンソロピックの生成AIモデル「クロード」で動作する見通しだ。5人の関係筋が匿名を条件に明らかにした。

ロイターは6月、アマゾンがアレクサを大幅に刷新して生成AIを導入し、月額5ドルないし10ドルでサービスを始める計画だと報じた。

しかし関係筋の1人によると、アマゾン自前のソフトウエアを搭載した改良版アレクサの初期バージョンは回答に詰まることがあり、問いを認識して回答するのに6―7秒かかる場合もあった。そのためアマゾンは方針を転換。自前のAIモデルよりも性能が良いことから、アンソロピックのクロードを使うことにしたという。

アマゾンはアレクサを通じて商品やサービスの販売を増やす計画だったが、もくろみ通りになっていない。経営幹部はアレクサにとって今年が正念場だと強調している。