中国不動産万科、上期は11億ドルの赤字 現金収支は改善見通し

AI要約

中国不動産開発大手の万科企業が上半期に初の赤字となり、キャッシュフローが改善したことを公表。

今後もキャッシュフローを維持するためにプロジェクトの売却や分離を検討。

かつて健全とされていた同社が財務的な懸念から支援を受ける状況である。

中国不動産万科、上期は11億ドルの赤字 現金収支は改善見通し

Clare Jim

[香港 30日 ロイター] - 中国不動産開発大手の万科企業は30日、上半期のコア損失が76億元(10億7000万ドル)となり、初の赤字となったと発表した。

ただ、第2・四半期はキャッシュフロー(現金収支)が黒字に転換したと明らかにした。

今年残りの期間もキャッシュフローが黒字を維持すると予想しており、追加資金を調達するため19のプロジェクトを売却または分離するための協議を行っていると説明した。

前年上期は為替の影響と資産価値変動を除いたベースで

87億元の利益を計上していた。

上期の純損失は99億元、前年同期は99億元の純利益だった。収益と利益率の低下、21億元の引当金、金融投資と資産処分の損失が響いた。

かつて財務的に健全な不動産開発会社とみられていた同社は、キャッシュフローを巡る懸念から今年に入り株と債券が売り込まれた。これを受け、中央政府は金融機関に同社支援を強化するよう異例の通達を出した。