グーグル・ディープマインド、人間と互角に戦える卓球ロボットを開発 勝率は45%
グーグル・ディープマインドがアマチュア選手レベルの卓球ロボットを開発し、初のロボットエージェントとして人間の能力を獲得した。
ロボットは6軸ロボットアームを使用し、高性能コントローラで戦略を立て、対戦相手や状況に応じて技術プランを選択する。
対人戦では初心者には全勝し、中級者との試合でも勝率が55%に達したが、上級者には全敗している。
米アルファベット傘下の人工知能(AI)企業「グーグル・ディープマインド(Google Deep Mind)」はこのほど、アマチュア選手レベルの卓球ロボットの開発に成功したと発表した。研究チームは研究成果の概要を論文速報サイト「arXiv(アーカイブ)」に投稿、学習によって人間のアマチュア選手と同等の能力を獲得した初のロボットエージェントだと説明した。
ロボットの腕にあたる部分は6軸ロボットアームで、ガイドレール上を前後左右に動きながら玉を打ち返すことができ、脳に相当する高性能コントローラで戦略を立てることが可能。人間との対戦では、試合中の状況や対戦相手の実力に応じて最適な技術プランを選択する。試合後は対戦データを分析し、さらに技術を向上させていく。
実際の対人戦29試合の戦績は13勝、勝率は45%だった。上級者には全敗したが、初心者には全勝し、中級者との試合でも勝率が55%に上ったという。
(36Kr Japan編集部)