スタイリッシュなだけじゃない! 空力パーツが走りにもたらす驚きの効果~カスタムHOW TO~

AI要約

空力パーツはクルマの走行性能を向上させるために設計されたパーツで、エアロダイナミクスを利用して空気抵抗を減少させる効果がある。

リップスポイラーやサイドステップのような空力パーツは、ボディを持ち上げようとする風の力を抑えるために使用され、グリップ力の向上にも繋がる。

ウイングなどの空力パーツは、車体を押し付ける力を増やすために設計されており、高速での走行時に重要な役割を果たす。

スタイリッシュなだけじゃない! 空力パーツが走りにもたらす驚きの効果~カスタムHOW TO~

空力パーツとは走行時にクルマに当たる空気を使って、走行性能をアップさせるパーツ。リアウイングなどがその代名詞。そもそもクルマは走行時に空気にぶつかっていく。このときに空気抵抗が発生する。空気の壁にぶつかりながら走っているわけである。

ボディに空気がぶつかると抵抗になるが、同時にボディは上方向に押し上げられている。4輪のタイヤに掛かっている車重を計測すると、100km/hになるとほとんどのクルマで停止時よりも軽くなる。それだけクルマは上方向に持ち上げられているのである。

それは荷重が抜けることで不安定感にもつながっているし、タイヤが路面に押し付けられる力も減るので、実際にタイヤのグリップ力も減少する。

そこで空力パーツが研究されてきた。フロントバンパー下に取り付けられるリップスポイラーは、ボディ下に巻き込む風を減らすことで、ボディを持ち上げようとする力を減らす効果を持つ。サイドステップはボディ横から巻き込む風を抑える。これもボディが持ち上げられるのを防ぐ効果を持つ。

そしてトランク上に付けられるウイングはいくつか種類があるが、走行風を上方向にはね上げることでボディを押し付けるタイプのスポイラーと呼ばれるものと、翼断面の羽を浮かせるウイングを置き、その下面に負圧を発生させて下方向に力を発生させるものがある。

純正パーツや、グレードによってはこういったエアロパーツが取り付けられた状態で自動車メーカーが完成車として販売することもある。それだけ空力パーツは重要な要素になっている。もちろん、見た目にスタイリッシュさを高めるという目的もあるが、空力効果を謳った純正オプションエアロパーツなども存在しているのだ。

自動車メーカー側で結構派手なエアロ形状にしてやっと100km/hで持ち上げられる力をを抑えて、ゼロアップフォース、またはダウンフォースが発生している状態になるという。

レーシングカーの世界では派手な空力パーツが目に付く。F1などでは300km/hで車重を軽く超え、数トンレベルのダウンフォースが発生しているのだ。