【ユニクロ24-25年秋冬展示会から:前編】 推しはカシミヤ混“ヒートテック”や32色カシミヤセーター

AI要約

ユニクロが2024-25年秋冬にカシミヤをブレンドした「極暖ヒートテックカシミヤブレンド」をウィメンズインナーとして発売。薄手で滑らかな肌触りを提供し、価格は1990円で維持。

プロジェクトでは50回以上の試作を経て、カシミヤと他の素材を組み合わせることで毛玉やひっかかりにくさを実現。従来の「極暖ヒートテック」より30%軽い着心地を追求。

アイテムは黒や白の伝統的な色だけでなく、オリーブやブラウン、エメラルドブルーなどのカラーバリエーションも用意され、デザイナーの監修のもと展開される。

【ユニクロ24-25年秋冬展示会から:前編】 推しはカシミヤ混“ヒートテック”や32色カシミヤセーター

「ユニクロ(UNIQLO)」は2024-25年秋冬、機能性インナーの“ヒートテック”で、カシミヤを9%ブレンドした“極暖ヒートテックカシミヤブレンド”を注力商品の1つとして打ち出す。ウィメンズのみの展開で、タートルネック(全6色)とクルーネック(全5色)の2型をそろえる。価格はコットン混の“極暖ヒートテック”と同じ1990円を維持する。

薄い生地でほどよい透け感があり、ふんわりとした滑らかな肌触りが特徴。「もともと、“ヒートテック”は肌着とアウターの中間アイテムとして始まった経緯があり、今回のカシミヤ混でもそれを意図している。着ていて心地のよいものを身につけたいというニーズが近年より高まっている中で、薄手ニット感覚の新しい着こなしと着心地を提案し、初秋から春先までレイヤードが楽しめるようにする」と、ウィメンズインナー部門の炬口佳乃子商品企画担当部長。早期の仕掛かりなどで、カシミヤ混でも価格は他の“極暖”シリーズとそろえた。

試作は「50回以上」

なめらかさと毛玉になりにくさ、ひっかかりにくさなどを両立するために、50回以上試作を繰り返したという。カシミヤのほか、アクリルやレーヨン、ポリウレタンなどをミックスしていることから、染色で理想の色味を出すことにも苦労した。時間をかけてふんわり編み上げることで、従来の“極暖ヒートテック”より30%軽い仕上がり。“極暖ヒートテック”は、通常の“ヒートテック”の「1.5倍の暖かさ」をうたっている。

ベーシックな黒や白に加え、オリーブやブラウン、深いエメラルドブルーなどの色合いもラインアップ。「ユニクロ:シー(UNIQLO:C)」を手掛けるクレア・ワイト・ケラー(Clare Waight Keller)が、色や袖・首元の丈感などのディテールを監修しており、「ユニクロ:シー」の中で展開する。「今秋冬のお客さまの反応を見て改善を重ね、来秋冬以降も継続して売っていく」考え。