日産R32「スカイライGT-R」歴は17年…エンジンブローで買い替えて2台目「当時はエンジンを載せ替えるよりクルマを買う方が安かったんです」

AI要約

九州唯一のGT-Rカスタム専門店「ガレージアクティブ」とそのオーナーのストーリーを紹介。

オーナーは17年間、R32型日産「スカイラインGT-R」を愛し続けており、GT-Rに魅了された若者の一人である。

GT-Rを手に入れて5年目にエンジンブローを経験し悩んだが、友人の影響でガレージアクティブを訪れ、再びGT-Rに乗り続けることを決意。

日産R32「スカイライGT-R」歴は17年…エンジンブローで買い替えて2台目「当時はエンジンを載せ替えるよりクルマを買う方が安かったんです」

シャコタンやツライチなど独自スタイルのGT-Rカスタムを提案する九州唯一の専門店が「ガレージアクティブ」です。長年のドラッグレース経験を活かしたハードチューンやフルレストアなど、ワンストップでユーザーのニーズに応えています。そんな同社のオリジナリティあふれるマシンメイクに共感する9台のGT-Rを紹介。今回登場するのは、トータル約17年間にわたりR32型日産「スカイラインGT-R」を愛するオーナーです。

1989年、16年ぶりに「スカイラインGT-R」が復活したことをリアルタイムで知った、現在50代後半以上のクルマ好きにとってBNR32型の登場は衝撃的だった。レースに勝つための専用エンジンを搭載し、600psを確実に路面へと伝えるため開発された最新の四輪駆動システム「アテーサE-TS」や、高速旋回時の操縦安定性を実現した「スーパーハイキャス」など当時の最新デバイスを惜しげもなく投入。その性能だけでなく、並外れたスペックに魅了された人は多かった。

八田弘之さんもデビューしたてのBNR32に魅了されたひとりである。とはいえ、就職したての若者に500万円の予算は高根の花。指をくわえて見ているしかなかったという。ようやく憧れを手にしたのは17年前で、当時の中古車市場には100万円そこそこの個体がずらり。「これなら手に入る」と購入を決めたそうだ。

買った直後からエンジンチューンに着手。念願だったGT-Rライフを満喫していたが、愛車となってから5年目に突入したある日、高速道路走行中にエンジンブローを経験した。

そんな経験からGT-Rを降りるかどうか、悩んでいたそうだが、R32に乗る長年の友人から「降りるの?」と問われ、思いとどまった。そして、その友人の紹介で初めて訪問したのが、ガレージアクティブである。

ちなみに現在のBNR32は2台目。エンジンブローしたのなら、載せ替えを考えなかったのですか? と問うと、「当時はクルマを買った方が安かったんですよ」と八田さんは語る。ちなみに2台目となるBNR32の車両販売価格はオークションで70万円。今では信じられないが、2012年ごろはその価格である程度の良い個体が落札できたのだ。購入と同時にHKSのGT2530タービンにカムシャフトを交換し、HKSのフルコンF-CON V Proでマネージメントすることで610psまで引き上げた。これはチューンドRの魅力にどっぷり漬かっていたのもあるが、何より友人の影響が大きいそうだ。