IBM、中国R&Dチームを閉鎖へ-スタッフ1000人未満に影響

AI要約

米IBMは中国のハードウエア研究チームを閉鎖し、従業員はインドに移される。中国での地政学的緊張が影響している。

企業が中国への投資縮小や業務移転を模索する中、IBMの決定には外部要因も影響している。

アジアのビジネス環境における変化が、多国籍企業に影響を与えている状況にある。

IBM、中国R&Dチームを閉鎖へ-スタッフ1000人未満に影響

(ブルームバーグ): 米IBMは中国のハードウエア研究チームを閉鎖する。米中の地政学的な緊張も一因だ。

中国拠点の同チームはサーバーやストレージといったハードウエアの研究開発(R&D)に重点を置いており、閉鎖で影響を受ける従業員は1000人未満だと、決定に詳しい関係者は明らかにした。対象となる職務は他国、特にインドに移されるという。

「IBMは顧客に最善のサービスを提供するため、必要に応じて業務を調整する。これらの変更は、大中華圏のクライアントをサポートする当社の能力に影響を与えるものではない」と同社の広報担当者は説明した。

景気下降や規制当局の監視強化、外国技術を国産と置き換えようとする動きでセンチメントが悪化する中、中国への野心を縮小する企業が増えている。モルガン・スタンレーなどのウォール街の金融機関は一部の業務を中国外に移したほか、中国が国内企業を優遇しているとの懸念を一因に外国からの投資は減速している。

IBMの同部門閉鎖については、第一財経などの中国メディアが先に報じていた。

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原題:IBM to Shut China R&D in Move Affecting 1,000 Staff, Yicai Says(抜粋)

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