8割が「職場に同調圧力」 三十三総研 20~30代の就業意識調査

AI要約
三十三総研の就業意識調査結果が示す同調圧力の影響仕事の満足度と転職意向に関する調査結果地域格差が影響する転職市場の動向

 【四日市】三十三総研(本社四日市市)が23日に公表した、三重県や東京都に住む20~30代の男女800人に行った就業意識調査によると、8割強の人が会社や職場内で同調圧力を感じていると回答した。「みんなと同じでなければならない」という同調圧力や「何もしないほうが得」などという空気を感じている人が多く、同総研はこうした抑圧的な空気が、仕事に対する意欲の低下や見て見ぬふりの誘発、イノベーションの抑制につながっている可能性があると指摘した。

 仕事の満足度では、6割弱が仕事全般に対して満足していると回答。帰属意識・転職意向に関する質問では、同じ会社で働き続けたい層が4割弱を占めた。一方、6割強が転職を検討、または転職活動中と答えた。

 転職活動中の人は、三重よりも東京在住者が2倍程度多かった。三重での転職活動者が少ない背景について同総研は、転職したくても応募先が少ないといった転職市場の小ささによる地域格差が生じている可能性が高いと見ている。

 調査は三重・東京在住の20代男女400人と30代男女400人を対象に5月27~6月12日まで、インターネットで実施した。