シャープ株が一時9%超高、ソフトバンク1000億円出資検討の報道

AI要約

シャープの株価が大幅に上昇し、ソフトバンクが堺工場への出資を検討している報道が材料視されている。

出資によるシャープの業績向上が期待されており、市場からはポジティブな見方が広がっている。

しかし、ソフトバンクとシャープの出資交渉には障壁が多く、実現性は不透明とされている。

シャープ株が一時9%超高、ソフトバンク1000億円出資検討の報道

[東京 23日 ロイター] - 23日の東京株式市場でシャープが大幅続伸し、一時は前営業日比9%超高まで上昇した。ソフトバンクが6月に独占交渉権を得たと発表したシャープ堺工場を巡り、1000億円規模の出資を検討していると報じられ、材料視されている。

市場では「観測報道ベースではあるが、業績低迷に悩まされるシャープにとって、堺工場跡地の売却の確度が高まるのはポジティブ」(国内証券ストラテジスト)との声が聞かれる。

共同通信が22日に報じた。ソフトバンクは人工知能(AI)向けデータセンターの構築を目指して堺工場の一部を取得する交渉をしており、その過程で出資案が持ち上がったという。ただ、出資額や取得価格を巡って両社の主張には隔たりがあり出資交渉は難航、実現性は不透明としている。

一方、ソフトバンクの株価は横ばい圏の1995円近辺を推移、報道には反応薄となっている。