「丸亀製麺は香川県丸亀市と無関係!」SNSでブチギレる人が知らない“意外な事実”

AI要約

丸亀製麺は創業地が兵庫県でありながら、香川県の丸亀を冠していることに対する批判がある。

チェーン店の利点として、食材の大量仕入れによるコスト削減や効率的な経営管理が挙げられる。

丸亀市には多くのうどん店があるが、チェーン店の提供するファストフードの便利さや手頃な価格に魅力を感じる声もある。

「丸亀製麺は香川県丸亀市と無関係!」SNSでブチギレる人が知らない“意外な事実”

 全国に800店以上を展開し、飛ぶ鳥を落とす勢いのうどんチェーン「丸亀製麺」。SNS上では「香川県丸亀市と直接関係ないのに、勝手に丸亀を名乗っている」「ダマされた!」といった類いの批判が絶えない。ネットで丸亀製麺にブチギレる人が見落としている“意外な事実”とは?(イトモス研究所所長 小倉健一)

● 丸亀製麺は商魂たくまし過ぎ?

 「丸亀製麺」の創業の地は兵庫県加古川市、創業者も兵庫県の出身だ。にもかかわらず、店名に讃岐うどんの本場である香川県の「丸亀」をうたうのは商魂がたくましすぎる、という冷めた視線がある。丸亀市でタクシー運転手と話した際、改めてそう感じた。

 丸亀の人にとってみれば丸亀製麺を「おいしい」と表明するのは、いささか抵抗感があろう。だが、丸亀製麺がいかにおいしいうどん屋であるかは、私が強調するまでもないと思う。それぐらいおいしい。

 創業の地が丸亀でないというが、京都に本店を持たない「京料理」の店などいくらでもある。丸亀製麺を運営するトリドールが商魂たくましいのは事実だろうが、ファストフードとしての「うどん」を提供する技術は、最高レベルだ。

 飲食店チェーンは個人経営の店舗に比べて、Googleマップや食べログなどの口コミサイトでは評価が低くなりがちだ。しかし、実際には個人店より多くの優位性がある。味の安定性、価格の手頃さ、そして便利さなどだ。

 チェーン店よりおいしいレストランはたくさんあるが、それと同じぐらいにまずい個人店舗も多い。そんなところに入るぐらいなら、チェーン店に入った方が格段に良い。

 個人の中華料理屋など、どうしてこのレベルで営業しているのかわからないレベルのお店がなんと多いことか。だったらバーミヤンや日高屋になる。これは多くの人が感じていることではないか。

● 香川県丸亀市に立ち並ぶうどん店

 チェーンは大量に食材を仕入れることでコストを抑え、価格を手頃にしている。これは、チェーン店が個人経営の店舗に比べて安い価格で商品を提供できる理由の1つである。また、経営が中央で管理されているため、効率よく運営することが可能である。

 テクノロジーの活用も、チェーン店の大きな特徴だ。オンラインで注文できるサービスや、配達サービスを提供することで、家から出なくても簡単に食事を楽しむことができるようになっている。

 加えて、アプリやウェブサイトを通じて、常連のお客さんに割引や特別なオファーを提供するプログラムも用意されている。うどんチェーンのレベルは特に高いと思われるが、他のチェーンでも食事の質は上がり続けている。

 私は今、香川県丸亀市にいる。ここには、うどん屋がたくさん並んでいるが、私にとってうどんは「ファストフード」である。よほど味が悪い店でない限り、どの店で食べても大差はないと感じている。だから、わざわざ長時間並ぶのは無駄だと考え、並ばずにさっと食べられる店を選ぶのが基本方針である。

 ところが、丸亀には残念ながら丸亀製麺がない!