セブン&アイへの買収提案 カナダの大手、米でのコンビニ事業狙いか

AI要約

セブン&アイ・ホールディングスが、カナダのコンビニ大手アリマンタシォン・クシュタールから買収提案を受けた。提案の詳細やセブン側の対応は不明だが、米国でのコンビニ事業を狙いとする見方もある。

クシュタールは友好的で拘束力のない提案を送付し、相互に同意できる取引の締結を模索していると述べた。一方、過去にもセブンはクシュタールから買収提案を受けており、米国事業の価値を認められていた。

両社は米国でのコンビニ事業やガソリンスタンド展開で親和性が高く、相乗効果が期待されるとされている。

セブン&アイへの買収提案 カナダの大手、米でのコンビニ事業狙いか

 セブン&アイ・ホールディングスが、カナダのコンビニ大手アリマンタシォン・クシュタールから買収提案を受けた。狙いは米国でのコンビニ事業との見方もある。ただ、提案の詳しい内容やセブン側の対応は明らかになっておらず、買収の実現性は不透明だ。(井東礁、ニューヨーク=真海喬生)

 クシュタールは日本時間19日夜に出した声明で「セブン&アイに友好的で拘束力のない提案を送付した」「両社の顧客、従業員、フランチャイジー、株主に利益をもたらす相互に同意できる取引の締結に注力している」として買収を提案したと認めたが、それ以上の内容は明らかにしなかった。

 一方、セブンの幹部はクシュタールから2020年にも買収提案を受けたと明かす。当時、セブンは米国のコンビニ事業を拡大していたところで、「米国を中心としたセブン&アイのネットワークに価値があると目されていた」と振り返る。

 この幹部は今回の買収も、主な狙いは米国事業ではないかとみる。両社ともに現地でガソリンスタンドも手がけており、「全くの同業で親和性も高い。色々とシナジー(相乗効果)が出せると思ったのでは」と話す。