宿泊サービスの米ソンダー株、2倍強に上昇-マリオットと提携で

AI要約

米ソンダー・ホールディングスの株価が急騰した理由や、マリオットとの提携による成長期待を受けて、ソンダーが資金調達とブランド統合の契約を締結した様子が伝えられた。

契約の内容や影響、株価の動向について言及され、ソンダーの業績改善と成長に向けた期待が高まっている。

最終的には、ソンダーのCEOがマリオットとの提携を通じて利益を最大化し、事業拡大を図る意向を示している。

(ブルームバーグ): ホテルより低価格で民泊より高品質な宿泊サービスを提供する米ソンダー・ホールディングスの株価が19日、2倍強に上昇した。資金調達とマリオット・インターナショナル系列とのブランド統合に関する一連の契約を締結したことが材料視された。

ソンダーは19日の発表資料で、優先株への4300万ドル(約63億1000万円)のコミットメントがまとまったほか、既存の金融機関から8300万ドルの追加流動性を確保したと明らかにした。

また長期ライセンス契約の締結により、ソンダーの物件はマリオットのプラットフォーム上で「ソンダー・バイ・マリオット・ボンヴォイ 」と表示され、予約可能になる。その見返りとして、ソンダーはマリオットにロイヤルティーを支払う。

19日の米株式市場で、この契約発表後にソンダーの株価は急伸。通常取引終値は2.31倍の6.04ドル。一方、マリオットは2.1%高の225.15ドルで終了。

この契約はソンダーに短期流動性をもたらすとともに、成長再加速を促す可能性がある。同社の時価総額は2022年2月にピークの23億ドルに達した後、16日の通常取引終了時点で2900万ドルまで落ち込んでいた。

ソンダーのフランシス・ダビッドソン最高経営責任者(CEO)はマリオットとの提携が「需要増とコスト削減につながり、黒字化の取り組みが加速する」と期待しているとし、「当社は利益を生む事業を展開しており、拡大可能だと確信している」と述べた。

原題:Sonder Jumps 137% as Marriott Throws Name Behind Struggling Firm(抜粋)

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