タクシー、電車、バスの運賃を乗車距離で勝負!! 千円で何キロ乗れるんだ?

AI要約

公共交通機関の運賃について、タクシーと電車の比較を行った。タクシーは初乗りから最初の4ケタに達するまでの距離を考え、電車はJRの運賃表を元に最も安い運賃でどれだけの距離を移動できるかを示した。

タクシーの場合、単純計算で最大2,625m進めることができる。一方、電車の場合は本州の幹線で70km、四国で50km、九州で60kmなど、比較的遠くまで移動できることが分かった。

地域によって運賃システムや距離には細かな違いがあり、それぞれの交通機関の特徴を理解することで、費用対効果を考えた移動が可能となる。

タクシー、電車、バスの運賃を乗車距離で勝負!! 千円で何キロ乗れるんだ?

 種類によって千差万別な公共交通機関の運賃。タクシー、電車、バスに乗り、金額が最初の4ケタ(大抵は1千円台)に達するまで、何キロくらいの距離を移動できるのだろうか。

文・写真:中山修一

(運賃にまつわる写真つき記事はバスマガジンWebもしくはベストカーWebをご覧ください)

 懐に余裕がないと、ついつい利用に憚りを感じてしまう公共交通機関の代表格といえばタクシー。雰囲気からして高額なオーラを放つこの乗り物が応えてくれる、千円分の移動可能距離から軽く調べて行こう。

 最初の数km分が金額固定で、その後一定の距離ごとに運賃が上がっていくシステムは概ね全国共通。ただし具体的な距離と金額は地域によって細かく分かれている。

 そのため「これ」という数値を割り出すのは相当難しいのだが、例えば東京都を例にすると、初乗り1,096mまで500円で、そこから先は255mごとに100円ずつ上がっていく。

 時間刻みの運賃アップはカウントしないことにして、運賃が1,000円ちょうどに達した後も、金額が上がるまで254mほど余裕が残る。そうなると単純計算で最大2,625m進めるわけか。

 ほか、北海道や四国・九州のタクシー運賃を見ると、設定金額の都合で運賃が1,000円ジャストにならない地域もあるが、どこも大体千円分で2,000m台の移動距離に収まるようだ。

 次の対象が、タクシーとは正反対の性格を持った、それなりの安さで距離を稼げる電車。ここではJRに絞り、時刻表の後ろのページに載っている運賃表と最大の距離を照らし合わせてみると……

 (1)本州の幹線:1,170円70km

(2)本州の地方交通線:1,170円64km

(3)北海道の幹線:1,130円50km

(4)北海道の地方交通線:1,130円46km

(5)四国:1,080円50km

(6)九州:1,130円60km

 ……といった具合。JRの運賃には1,000円ジャストの設定がないため、上記の金額が各線における千円台で最も安い運賃だ。やはりタクシーに比べると、かなり遠くまで行けるようだ。