会員カードの不正共有に「ノー」! コストコ、ネットフリック式の取り締まりを強化(海外)

AI要約

コストコは全米の店舗に会員カードのスキャナーを導入する方針で、これは不正共有の取り締まりを強化する一環である。

スキャナー導入により、入店時にカードまたはデジタル会員証をスキャンする必要があり、従業員はサポートを提供する。

コストコは会員カードの不正使用や年会費に関する情報を公開し、値上げも行われる予定である。

会員カードの不正共有に「ノー」! コストコ、ネットフリック式の取り締まりを強化(海外)

コストコは「今後数カ月以内に」会員カードのスキャナーを全米の店舗に導入するという。

こうした対応は、今年に入ってから一部店舗で試験運用されていた。

コストコは"ネットフリックス式"の会員カードの不正共有の取り締まりを強化している。

コストコは会員カードのスキャナーを導入すると正式に発表した。「今後数カ月以内に」全米の店舗で導入される。

「スキャナーが導入されたら、全ての会員は入店前にカードまたはデジタル会員証に表示されたバーコードまたはQRコードをスキャナーにかざす必要があります」とコストコのカスタマーサービスサイトには記されている。

なお、これは"機械が人の仕事を奪った"わけではない。入口では従業員が顧客を出迎え、必要に応じてサポートするという。

Business Insiderは1月、ワシントン州イサクアにあるコストコ本社の近くの店舗で、入口に初期バージョンのデジタル会員証スキャン・ステーションが設置されたことを報じた。

買い物客は会員カードの小さな顔写真を店員に見せるのではなく、カードあるいはアプリをスキャンして、タブレットに会員ステータスと顔写真を大きなサイズで表示させる。

イサクアにある店舗は、コストコが新しいシステムなどを大々的に展開する前にトライアルを行う場所として知られている。

コストコは2023年から"ネットフリックス式"の会員カードの不正共有の取り締まりを強化している。

同社は当時、特にセルフレジで、自分のものではないカードを使用する買い物客が増加していることに気付いたと説明していた。

コストコは世界第3位の小売業者だが、その利益の大半は7450万人を超える会員が支払う年会費から得ている。

2023年度については、営業利益の半分以上にあたる46億ドル(約6770億円)近くを「年会費」が占め、会員の90%以上が毎年契約を更新していると報告した。

なお、コストコの年会費は9月1日からゴールドスター会員が60ドルから65ドルに、エグゼクティブ・ゴールドスター会員が120ドルから130ドルに上がる。これは7年ぶりの値上げだ。