米ディズニー、大規模な拡張計画を発表、フロリダではマジック・キングダム拡大、クルーズは新たに4隻を投入

ウォルト・ディズニー・カンパニーは、2024年8月9日から開催されたファンイベント「D23」で、フロリダ州の「ウォルト・ディズニー・ワールド・リゾート」とカリフォルニア州の「ディズニーランド・リゾート」の拡張計画を発表した。また、ディズニークルーズラインでもクルーズ船を増強する。

ディズニーエクスペリエンスのジョシュ・ダマロ会長はイベントで「近い将来、テーマパーク、クルーズ船、あるいはデジタル分野でのエピックゲームズ（Epic Games）との提携を通じて、これまでにない数の新しいプロジェクトを実現する」と述べた。

ウォルト・ディズニー・ワールド・リゾートでは、マジック キングダムの拡張によって、ピクサーアニメーションスタジオの人気シリーズ「カーズ」が、フロンティアランドの新たなエリアに登場。スリル満点のオフロードラリーレースと子供でも楽しめる家族向けのアトラクションの 2つが新設される。このエリアの建設は、2025年初めに開始される予定。

また、同じくマジック・キングダムでは、ディズニーヴィランズ専用の新しいランドを建設する工事がすでに開始されている。2つのアトラクション、ダイニング、ショッピングが揃うことになる。

アニマル・キングダムのトロピカル アメリカには、「インディ・ジョーンズ」と「エンカント」に基づいたアトラクションが登場。 2027年にオープン予定。

さらに、ディズニー・ハリウッド・スタジオでは、「トイ ストーリー」や「スター ウォーズ」に加えて、「モンスターズ インク」も誕生。ディズニー パーク初の吊り下げ式コースターが新設される予定だ。

ディズニーランド・リゾートでも新しいエリアやアトラクションも登場。ディズニー・カリフォルニア・アドベンチャーでは、アベンジャーズ・キャンパスが現在の2倍に拡大され、マーベル・テーマの2つの新しいアトラクションが誕生する。

加えて、全世界で50億ドル以上の興行収入をもたらしたSF シリーズ「アバター」が、新しいスリリングな手法で、アバターのアクション、興奮、驚きをすべて再現する新アトラクションとして登場する。このアトラクションは、第2作目「アバター：ザ・ウェイ・オブ・ウォーター」からインスピレーションを得たものになる。

このほか、ディズニーランド・パークのメインストリート・オペラハウスでは、ウォルト・ディズニーの生涯を題材にした新しいショー「ウォルト・ディズニー - マジカル・ライフ」を上演。ウォルト・ディズニーの初のオーディオ・アニマトロニクス・フィギュアが登場する。

ディズニー クルーズラインは、2027年から2031年にかけて、新たに4隻のクルーズ船を導入する。これにより、同社は計13隻を運航することになる。現在のところ、5隻が運航しており、4隻が造船中。

ディズニー クルーズラインは好調に需要を伸ばしており、2024年第2四半期には、稼働する5隻のクルーズ船の客室稼働率は97%に達した。

2024年7月には、日本のオリエンタルランドと契約。2029年までに日本でディズニークルーズ・バケーションを始めることが発表されている。