ウォール街「恐怖指数」急低下、先週の急上昇はテクニカル要因か

AI要約

ウォール街で注目される恐怖指数の低水準化が投資家の不安心理の緩和を示唆している。

5日の混乱後、VIX指数は急速に低下し、株式の低ボラティリティーへの回帰が見られる。

アナリストはVIX指数の急低下はテクニカル要因によるものとし、世界成長への不安は継続的ではないと分析している。

ウォール街「恐怖指数」急低下、先週の急上昇はテクニカル要因か

Saqib Iqbal Ahmed

[ニューヨーク 14日 ロイター] - ウォール街(米金融街)で注目され、投資家の不安心理を示す「恐怖指数」として知られるシカゴ・オプション取引所(CBOE)のVIX指数(ボラティリティー・インデックス)が14日に16.31まで低下し、今月初め以来の低水準となった。

同指数は市場の混乱で5日にパニックレベルの65まで上昇したが、急速に後退し続けており、投資家が株式の低ボラティリティーに賭ける戦略に回帰している可能性を示唆している。

インタラクティブ・ブローカーズのチーフストラテジスト、スティーブ・ソスニック氏は「(5日に)目にしたのはユニークな出来事の同時発生だった。このような出来事が一時的なものであることが分かると、誰もがすぐにこれまでと同じやり方に戻った」と指摘した。

アナリストらはVIX指数の急低下について、先週の記録的な急上昇が世界成長に対する長期的な不安というよりもテクニカル要因によるものであったことを裏付けていると語っている。