訪日外国人でコンビニイートインが大混乱 「テーブルの上でオムツ交換」「軽減税率がわかってもらえない」店員たちが明かす笑えないトラブル

AI要約

日本政府観光局によると、2024年6月の訪日外国人旅行者数が過去最高の313万5600人に達し、4か月連続で300万人を超えている状況。

外国人客とコンビニのイートインスペースでのトラブルが増加。消費税率やマナーに関する問題が発生しており、従業員たちも対処に苦労している。

外国人客による消費税の脱税や、イートインスペースでの飲酒やマナー違反が問題となっており、一部の店舗ではイートインスペースの閉鎖も検討されている。

訪日外国人でコンビニイートインが大混乱 「テーブルの上でオムツ交換」「軽減税率がわかってもらえない」店員たちが明かす笑えないトラブル

 日本を訪れる外国人旅行者数が増え続けており、その勢いが止まらない。日本政府観光局によると、2024年6月の訪日外国人旅行者数は313万5600人で、単月としては過去最高を記録した。単月300万人超えは、3月以降4か月連続で続いている状況だ。

 訪日外国人旅行者が増えれば、さまざまな場所で文化や慣習の違いから問題も起こりがちで、コンビニのイートインスペースもその一つ。外国人には理解しにくいシステムやマナーから、トラブルに発展することも少なくないようだ。現場のコンビニ従業員たちに話を聞いた。

 都内のコンビニで働く20代男性・Aさんは、厄介なものとして、持ち帰りとイートインで消費税率が変わる軽減税率を挙げる。

「飲食物の持ち帰りは8%、イートインスペース利用だと10%といように税率が変わります。それが外国人にはややこしい。こちらも、8%で処理した人がイートインスペースを利用し、『2%脱税』したかなんてわざわざ把握していませんしね。

 ただ、時々日本人客から『あの外国人はイートイン利用の申告をしてない』と言われることがあって、そうなるとこちらも外国人客に説明しなくてはならない。ここで食べるなら追加のお金が生じることを説明しても『は?』という感じで、理解してもらうのはなかなか難しい。最終的には何とか納得してもらったんですが」

 外国人のマナーに悩まされる声もある。首都圏のコンビニで店長を務める50代男性・Bさんは、「テーブルの上や床に座る人がいる」と嘆く。

「店の立地の関係から外国人のイートインスペースの利用率が高い店舗です。食べカスが散らかっているのはまだいい方です。スマホのスピーカーから音楽を大音量で流したり、スピーカーをオンにして通話する人も結構います。

 中には、コンビニに他店でテイクアウトしたものを持ち込んでいる客もいる。家族連れなんかで席が足りないと、テーブルの上や床に小さい子が座っていることもありますよ」

 イートインスペースでは飲酒禁止にしているが、お酒を飲む客もいるという。Bさんは「注意したところで何も聞かないので、イートインスペースの閉鎖も視野に入れています」とため息をつく。

「禁止と明示しているのにお酒を買ってきて飲んで騒ぐ。飲み終わって、やっと帰ったと思ったら、ビールの缶や容器などのゴミがすべてそのまま放置されていました。正直うんざりです。きれいに使っていただける方には申し訳ないのですが、閉鎖を検討しています」(Bさん)