レーザーテック、25年6月期営業利益27%増で過去最高の見通し

AI要約

レーザーテックは2025年6月期通期の連結業績予想を発表し、過去最高の利益を見込んでいる。

23年7月―24年6月期には過去最高の営業利益と純利益を更新し、主に為替や製品の売上高増加が寄与した。

25年6月期―30年6月期ではリードタイムの縮小やサービスビジネスの拡大などを計画しており、新中期経営計画を公表した。

Hiroko Hamada

[東京 7日 ロイター] - レーザーテックは7日、2025年6月期通期の連結業績予想について営業利益が前年同期比27.8%増の1040億円、純利益が同25.3%増の740億円になりそうだとし、過去最高を見込んでいると発表した。IBESがまとめたアナリスト14人のコンセンサス予想では営業利益の平均値は1112億円で、市場予想を下回った。

23年7月―24年6月期は営業利益が同30.6%増の813億円、純利益が同28%増の590億円となり、過去最高を更新した。為替による影響や一部製品で顧客からの検収の前倒しが寄与した。新製品の検査装置が前年を大きく上回る売上高・受注高で、好調に推移した。

好業績を受けて24年6月期の配当は1株当たり230円(期初予想から47円増額)、25年6月期は1株当たり288円を見込んでおり、連結配当性向は35.1%となる見通し。

同社は同日、25年6月期―30年6月期の新中期経営計画を公表した。リードタイム(発注から納品までに要する時間)の縮小、サービスビジネスを拡大し、売上高構成比を現状の倍の20%以上に高めることなどを盛り込んだ。