独輸出、6月は予想以上の減少 鉱工業生産は増加

AI要約

ドイツの貿易統計によると、6月の輸出が前月比3.4%減少し、市場予想を下回った。

貿易黒字も縮小し、鉱工業生産は予想を上回る増加を示したものの、ドイツ経済は依然として厳しい状況にある。

対米輸出の減少から米国経済の低迷を懸念する声もあり、ドイツの輸出産業は厳しい環境にあると分析されている。

独輸出、6月は予想以上の減少 鉱工業生産は増加

Rachel More

[ベルリン 7日 ロイター] - ドイツ連邦統計庁が7日発表した6月の貿易統計によると、輸出は前月比3.4%減少した。米国や他の欧州連合(EU)加盟国の需要が低迷した。

ロイターがまとめた市場予想は1.5%減だった。

貿易黒字は5月の249億ユーロから204億ユーロ(223億ドル)に縮小。市場予想の235億ユーロを下回った。

同時に発表となった6月の鉱工業生産は予想を上回る前月比1.4%増。ただ、エコノミストはドイツ経済は全体として厳しい状況にあると分析している。

LBBWのシニアエコノミスト、イェンス・オリバー・ニクラシュ氏は6月に前月比7.7%減少した対米輸出について、米経済に低迷の兆しが出ているため、今後さらに悪化する可能性があるとし「ドイツの輸出産業を取り巻く環境は依然として厳しい」と述べた。