「空車」「迎車」「回送」に「観光車」「貸切車」なんてのもある! タクシーの「スーパーサイン」の種類とルールをまとめてみた

AI要約

タクシーのスーパーサインには、空車や割増などさまざまな種類があり、それぞれの表示ルールが国土交通省で定められている。

表示には文字色や地の色、文字の寸法などが規定されており、一般的にはどのタクシーでも同じ基準が適用される。

ただし、タクシー会社によって独自のスーパーサインを使用する場合もあるため、稀に異なる表記を目にすることもあり得る。

「空車」「迎車」「回送」に「観光車」「貸切車」なんてのもある! タクシーの「スーパーサイン」の種類とルールをまとめてみた

 何気なく見ているタクシーのスーパーサイン。文字の色によっては何が書かれているかわかりづらく、タクシーが近くまでこないと認識できないことがあります。では、「空車」「割増」「回送」などのタクシーのスーパーサインはどのようなルールとなっているのでしょうか。今回は、タクシーのスーパーサインのルールについて解説します。

◆空車

 空車のとき車外に向けて表示。

・白地に赤文字または赤地に白文字(LEDの場合は赤文字空車または抜き文字空車)

・文字の寸法は縦横4cm以上

◆割増

 割増運賃を適用している場合に車内および車外に向けて表示。

・白地に緑文字または緑地に白文字(LED表示の場合は緑色文字)

・文字の寸法は縦横4cm以上

◆迎車

 旅客の運送申込みを受けて迎車回送する場合に車外に向けて表示。

・文字は白色、地は紺色。ただし、ダッシュボード上部の表示装置に表示するときの文字は黄色とすることができる。なお、LED表示の場合は橙色文字

・文字の寸法は縦横4cm以上

◆予約車

 迎車回送して旅客の指定した場所に到着後、旅客の都合により車両を待機させる場合または運送の途中において旅客の都合により車両を待機させる場合に車外に向けて表示。

・文字は紺色、地は白色(LED表示の場合は橙色文字とする)

・文字の寸法は縦横4cm以上

◆貸切車

 時間制運賃を適用する場合等に車外に向けて表示。

・文字は白色、地は紺色(LED表示の場合は橙色文字とする)

・文字の寸法は縦横4cm以上とする

◆観光車

 観光ルート別運賃を適用する時間中、車外に向けて表示する。

・文字は白色、地は緑色(LED表示の場合は橙色文字とする)

・文字の寸法は縦横4cm以上とする

◆回送

 運転者が食事、休憩もしくはトイレのため、運送の引受けをすることができない場合または乗務の終了、車両の故障等、運賃メーター器および外付け運賃・料金ユニットまたは表示装置の故障等のため、車庫もしくは営業所等に回送する場合に車外に向けて表示。

・文字は白色、地は紺色(LEDの場合は橙色文字とする)

・文字の寸法は、縦横4cm以上

◆救護

 救援事業を行う場合、その時間中車外に向けて表示する。

・文字は白色、地は紺色(LED表示の場合は橙色文字とする)

・文字の寸法は縦横4cm以上

国土交通省の告示で定められているスーパーサイン

 上記の一覧のように、タクシーのスーパーサインには、さまざまなルールがあります。これら文字色や地の色、LEDで表示する場合の文字色、文字の寸法などは、国土交通省の告示により定められています。そのため、どのタクシーでも基本的に同じです。

 ただし、タクシー会社によって表示が異なる場合があります。したがって、ときに珍しいスーパーサインを見つけることができる場合もあるようです。