iX1などBMWのにV2LとV2Hを搭載。納車済み一部車両もソフトウェア更新で対応

AI要約

BMWジャパンは2024年7月以降に生産されたiシリーズEVにV2HとV2L機能を搭載することを発表した。

V2H機能は太陽光パネルで発電した電気を活用し、V2L機能は災害時やアウトドアでの電力供給に役立つ。

BMWは6モデル・13グレードにV2L/V2H機能を搭載し、既存モデルでもソフトウェアを更新で対応可能としている。

iX1などBMWのにV2LとV2Hを搭載。納車済み一部車両もソフトウェア更新で対応

2024年8月1日、BMWジャパン(ビー・エム・ダブリュー)は同年7月以降に生産されたiXやi5などのEV「iシリーズ」にV2HとV2L機能を搭載すること、そしてすでに生産された車両についても正規販売ディーラーでソフトウェアをアップデートすることにより対応できることを発表した。ただし、iシリーズのなかでもi4とiX3は対象外となる。

太陽光パネルで発電した電気をEVやPHEVの駆動用バッテリーに充電し、住宅の家電製品に活用できるV2H機能。そして車外で炊飯器や照明など電化製品を使うアウトドアレジャーの人気が上昇したり、台風や地震など停電をともなう自然災害が多い日本において、クルマの電力を多用途に使用できるV2L機能は、国産自動車ブランドのモデルを中心に搭載されて活用されてきた。

一方で欧米をはじめとする海外でこうした使用方法はメジャーではなく、V2L/V2H機能を搭載した輸入の電動化モデルは数少ない状況が続いてきたのだが、近年ではその有用性や環境性能を高める機能としての認知が高まり、搭載モデル数も増えてきた。

そして今回、EVブランドのiシリーズを展開するBMWが新車販売している「iX2 xDrive30」や「i5 M60 xDriveツーリング」など、6モデル・13グレードにV2L/V2H機能を搭載することを発表した。2024年7月以降に生産されたモデルに標準装備されるのはもちろんのこと、それ以前に生産されたモデルについてもソフトウェアを更新することでV2L/V2H機能を追加できる可能性があるとしている。

ただし、駆動用のリチウムイオンバッテリーを搭載するモデルの中でも、XMや330eなどすべてのPHEVは対象になっていないこと、そしてi4やiX3といった一部のEVもはずれている。なお、BMWジャパンが2024年3月から販売しているMINIのEV、クーパーE 3ドアやエースマンE、カントリーマンEといったモデルには発売当初から標準装備されている。

【BMWのV2L/V2H機能搭載モデル】

・iX1:eDrive20/xDrive30

・iX2:xDrive30

・i5 セダン:eDrive40/M60 xDrive

・i5 ツーリング:eDrive40/M60 xDrive

・i7:eDrive50/xDrive60/M70 xDrive

・iX:xDrive40/xDrive50/M60