販売台数は世界で日本が4位!? アメリカンSUV ジープ「ラングラー」はなぜ人気? “究極のオフローダー”ルビコンに乗ってみた
JL型ジープ「ラングラー」が日本に導入されてから5年半が経過し、マイナーチェンジで値下げされたことやデザインの変更などが施されています。
今回のマイナーチェンジでルビコンはオフロード装備が充実し、走破性が向上しています。また、内装の装備やインフォテイメントシステムも進化しています。
さまざまな機能を搭載した新型ジープ「ラングラー」は、オフロード走行を楽しむユーザーやクルージングスタイルを楽しみたいユーザーにとって魅力的な一台となっています。
JL型ジープ「ラングラー」が日本に導入されたのは2018年秋のこと。それから5年半が経過し、いつのまにかずいぶん値上がりしてしまいましたが、今回のマイナーチェンジで、このご時世に値下げされたというから驚きです。
「アンリミテッド サハラ」が従来の約31万円安となる839万円、「アンリミテッド ルビコン」が約16万円安い889万円となりました。
さらに、復活したエントリーグレードの「アンリミテッド スポーツ」が799万円と、かろうじて800万円を切ったこともお伝えしておきます(※以下、グレードを指す際に「アンリミテッド」を省略)。
デザインにもひと目でわかる変更があります。
フロントフェイスにブラックテクスチャーの7スロットグリルが新たに採用され、流行りの黒い顔になりました。また、従来フロントフェンダーにあったマストアンテナが廃され、フロントウインドシールドに埋め込まれました。そしてアンテナのあった位置には「Trail Ratedバッヂ」が装着されました。
このおかげで、洗車機に入れる際などに、いちいちアンテナを外す必要がなくなったのは朗報です。
ウインドシールドは強度に優れ傷がつきにくい「コーニングゴリラガラス」が、オプション設定ではなく全車標準装備となったことや、ラングラーとして初めて前後にサイドカーテンエアバッグが全標準装備されたのも大歓迎です。
今回試乗したルビコンは、ただでさえ悪路走破性の高いラングラーの中でも、オフロードに特化した装備の数々が与えられています。
サハラやスポーツの「セレクトラックフルタイム4X4システム」に対し、ルビコンにはより走破性に優れる「ロックトラックフルタイム4X4システム」が搭載され、OFF-ROADプラスモードも設定されています。
さらに、フロントのスタビライザーを切り離してサスペンションストロークを稼ぐ電子制御式フロントスウェイバーディスコネクト システムが搭載されるほか、従来のセミフロート構造と比べて、より強固で堅牢な構造のフルフローティングアクスルを初めて採用したことで、より最大牽引能力が向上したのも特徴となっています。
足元には専用の17インチアルミホイールに、LT255/75R17サイズのマッド&テレーンタイヤを組み合わせるのも大きな違いで、サイドシルにはロックレールが装着されます。
このほか、アコースティックフロントドアガラスが標準装備されるのもルビコンのみで、車内の随所に赤のアクセントが配されているほか、フロントに8ウェイパワーシートと4ウェイパワー ランバーサポートによる12ウェイパワーシートを初めて採用したナッパレザーシートやステアリングヒーターなどの上級装備が与えられています。
インパネの中央には、12.3インチに画面サイズが拡大したタッチスクリーンを備えた、全車標準装備の第5世代に進化した「Uconnect5システム」を搭載し、こちらに悪路走行で役立つ情報を映し出す「OFF-ROADページ」を表示することも可能。一部機能がボイスコントロールにも対応するなどして、圧倒的に使いやすくなりました。