3メガ銀、マイナス金利解除で追い風 追加利上げでさらなる利益増も

AI要約

日本銀行のマイナス金利政策解除により、3大メガバンクグループの2024年4~6月期決算は収益増加に成功した。

日銀の追加利上げに伴い、銀行の貸出金利引き上げが進み、利ざやが広がった。

三菱UFJフィナンシャル・グループ、みずほFG、三井住友FGの業務純益は過去最高を記録した。

3メガ銀、マイナス金利解除で追い風 追加利上げでさらなる利益増も

 3メガバンクグループの2024年4~6月期決算が2日、出そろった。3月に日本銀行がマイナス金利政策を解除した影響で、3社とも収益の増加につながった。日銀が7月末に追加利上げを決めたことで、今後はさらに収益が改善しそうだ。「金利のある世界」が大手銀行に追い風となっている。

 日銀の利上げに伴って、銀行でも貸出金利を引き上げる動きが広がった。それに比べて預金金利の引き上げ幅はわずかで、その差である「利ざや」が大きくなる。三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)は、その効果が約150億円分あった。みずほFGは110億~120億円、三井住友FG(SMFG)は100億円程度のプラス効果が出た。3社とも、本業のもうけを示す業務純益が過去最高となり、MUFGが6781億円、三井住友FGが4688億円、みずほFGが3287億円だった。