インドでEV向け合成ゴム技術の需要拡大、日本ゼオンがサポート強化
日本ゼオンは、インドにおける合成ゴム製品技術サポート機能を拡充したと発表した。新たに技術サポートスタッフを派遣し、市場ニーズにタイムリーに応える取り組みを行っている。
これにより、合成ゴムに関する技術サポートが改善され、エラストマー製品技術サポートの拠点も増加し、各地域でニーズに対応できる環境が整備される。
ゼオンの特殊ゴム製品は、内燃エンジン向け部品だけでなく、EVおよびEバイク向け部品としても需要が伸びており、インドの経済成長と自動車生産の拡大を視野に入れ、市場に焦点を当てている。
日本ゼオンは7月31日、インドにおける合成ゴム製品技術サポート機能を拡充した、と発表した。
インド・ハリヤーナー州のグループ企業Zeon India Private Limitedに新たに技術サポートスタッフを派遣し、高まる市場ニーズにタイムリーに応える。
これまでのインド市場への技術サポートは、主にシンガポールから出張対応していたが、新たにZAIN社に合成ゴムに関する技術スタッフが常駐することとなった。これにより、合成ゴムの配合立案、加硫条件、配合物性等に関する助言など、現地顧客ニーズが高い技術サポートのタイムリーかつスピーディーな提供が可能となる。
今回のZAIN社の技術サポート機能拡充により、ゼオングループのエラストマー製品技術サポート拠点は、日本、アメリカ、ドイツ、中国、シンガポールと合わせて6拠点体制となり、各地域でのニーズに的確に対応する。
ゼオンの特殊ゴムを中心としたエラストマー製品は、内燃エンジン向け部品のほか、拡大するEV、Eバイク向け部品としても需要が拡大している。世界最大の人口を抱えるインドは、経済成長が著しく、2027年にはGDP世界第3位に上昇するとの予測に加え、自動車生産台数の継続的な拡大も見込まれている。